データ分析関連製品
メインフレームキャパシティ管理サービス
メインフレームを活用する企業向けに、BMC社のツールを活用しシステムの詳細な稼働状況のデータを収集、分析し、運用コストの中で比重の高いハードウェアやIBMソフトウェアライセンス費の状況を把握し、無駄のないリソース活用とコストの最適化を実現するサービスです。
メインフレーム運用コストという課題
メインフレームは、従来から信頼性、可用性、拡張性、堅牢性などに優れており、クラウドが普及した現在でもクラウド・モバイルへの対応やオープン系処理専用プロセッサーの搭載などの変革を経て、今なお金融機関を中心とした社会インフラを支えるシステムに活用されています。しかしその運用においてはコストが大きな問題となっており、ベンダーから提供される情報だけではコストが適切かどうかの判断が難しいという課題があります。
この課題の解決を行うには、コストの占める割合が大きいハードウェアのキャパシティとIBMソフトウェアライセンス費を最適化する事が重要になります。しかしベンダーから出されるキャパシティやソフトウェアの見積りが妥当なものか、容易に判断することはできません。
システムリソースを何に消費しているのか、何がコスト増大につながっているのか、システムの現状を正確に把握する必要があります。また、コストを考えるにあたっては、利用状況に応じ適切なIBMソフトウェアライセンス形態を選択することも重要です。
参考情報:IBMソフトウェアライセンスの主な形態
- OTC(One Time Chage)
- -契約MSU値を超えなければライセンス+年額保守の固定料金(一括払い)
- -ユーティリティーやツール等の周辺プロダクトが対象
- MLC(Monthly License Charge)
- -従量制料金:毎月の4時間経過平均のピークで金額が決まる月払い
- -z/OS、IMS、DB2、MQ、CICS、Netview、言語等の主要プロダクトが対象
「メインフレームキャパシティ管理サービス」はこのような課題に対して、BMC AMI Capacity ManagementおよびBMC AMI Cost Managementを活用しシステムの詳細な稼働状況のデータを収集、分析し、運用コストの中で比重の高いハードウェアやIBMソフトウェアライセンス費の最適化を実現するサービスです。
ラックが提供するサービス
データ収集分析ツールの提供
BMC社のツール、BMC AMI Capacity ManagementおよびBMC AMI Cost Managementを活用し、お客様のメインフレーム環境のSMF(System Management Facilities)から得られる様々な情報を元に、メインフレームのキャパシティやIBMソフトウェアライセンス費の分析、予測、シミュレーションを行い、システム更改時のハードウェアの選定、CPUの個数や区画の割当、将来に向けた改善案の提案を提供します。

分析に使用するツール
BMC AMI Capacity Management / メインフレームのキャパシティの分析・プランニング
SMFやシステム構成情報等を基に、キャパシティの現状把握、n年後のキャパシティ状況予測、システム更改時におけるH/W選定・CPU個数・区画割り振り等のシミュレーションを行う。
BMC AMI Cost Management / メインフレームのコストの分析・最適化のシミュレーション
SMFやシステム構成情報等を基に、コストの現状分析、コスト課題把握、コスト最適化案の策定およびシミュレーションを行い、ソフトウェアライセンス契約やシステム毎コスト平準化の提言を行う。
分析のために収集する情報
- CPUや専用プロセッサーのリソース状況
- システムのパフォーマンス
- 筐体間、LPAR間の使用状況バランス
- ピーク月日時やピークCPU消費時間帯での稼働JOB/STC特性
- ワークロードの構成要素
- 各プロダクトの使用状況 など
システムの第三者評価、最適化の提案
当社にてBMC社ツールによるデータを分析した結果を基に、メインフレーム活用における最適な運用提案を行います。
運用提案の内容
- 次期ハードウェア更改見積もりの前提条件の整理
- CPU更改前後でのパフォーマンス比較
- チャネルパフォーマンス等システムのハードウェア全体評価
- 現状の課金 契約に基づくコスト要因分析
- ワークロード分散シミュレーションによるコスト圧縮プラン
- 契約更改を見据えたMSU値削減プラン
サービスメニュー
サービスメニュー | ライセンス | 分析 | 使用ツール |
---|---|---|---|
6カ月プラン | MIPS従量課金期間ライセンス※1 | 報告(レポート含む)12回 | BMC AMI Capacity Management BMC AMI Cost Management のいずれか※2 |
永続プラン※3 | MIPS従量課金永続ライセンス※1 | 月1回のレポート | BMC AMI Capacity Management BMC AMI Cost Management の複合サービス※2 |
サービスメニュー | 6カ月プラン | 永続プラン※3 |
---|---|---|
ライセンス | MIPS従量課金 期間ライセンス※1 |
MIPS従量課金 永続ライセンス※1 |
分析 | 報告 (レポート含む) 12回 |
月1回のレポート |
使用 ツール |
BMC AMI Capacity Management / BMC AMI Cost Management のいずれか※2 |
BMC AMI Capacity Management / BMC AMI Cost Management の複合サービス※2 |
※1 システムの規模等に準じて応相談
※2 BMC AMI Cost Managementを使用する場合はソフトウェア・ライセンス形態がMLCの場合に限る
※3 最初に過去ピーク月1カ月分のデータを解析し3カ月で総合評価報告、4カ月目以降に定期レポート
留意事項
分析サービスを行うに当たり、お客様のデータおよび環境情報をご提供いただきます。
- 筐体構成および論理区画構成、ハードウェア構成(チャネルパフォーマンス等を評価する場合)
- 使用MLC対象プロダクト
- SCRTレポート、ソフトウェアライセンス形態
- WLM定義情報、SMFパラメータ情報
- SMFデータ(SMFタイプ:30、42、70~79、89、100、101、110、113、115、116、120)
- BMC社提供ツールにてSMFデータより対象SMFレコードを抽出します。
- BMC AMI Cost Managementのみ使用するSMFタイプレコードがあります。
※ 必要に応じ、更に聞き取りや質問をさせていただく場合があります。
BMC AMI Capacity Management / キャパシティ分析・プランニングツールについて
BMC AMI Capacity Managementには2つのコンポーネントがあります。
Visualizer
- 一定期間におけるシステムの現状分析機能を提供
Predictor
- 次期ハードウェア更改見積もりの前提
- システムの現状分析
- ハードウェア構成変更シミュレーション
- 処理量増加率を用いたn年後のキャパシティ予測
当サービスでは、ツールから導出される各種分析データ(表、グラフ)をレポートに添付し報告資料をまとめ、お客様へ提出いたします。


BMC AMI Cost Management / IBMソフトウェアライセンス費分析・最適化のシミュレーションツールについて
BMC AMI Cost Managementには以下の機能があります。
- 一定期間におけるシステムのコスト分析・シミュレーション機能
- システムの現状分析
- システムのコスト要因分析
- コスト最適化案シミュレーション
当サービスでは、ツールから導出される各種分析データ(表、グラフ)をレポートに添付し報告資料をまとめ提出いたします。

