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すごい仕掛けの数々!2021年LAC WATCHの10大トピック

2021年が暮れようとしています。コロナ禍の折、テレワークの常態化、サイバー攻撃の増加など、振り返るとやはり激動の年となりました。そこで普段、ラックの精鋭が執筆するLAC WATCHを中心とするウェブコンテンツを通じて、2021年を総括します。

ページビュー数の経過やテーマ設定をもとに、あえて読者の立場ではなく、話題を提供する側の視点から記事をピックアップしています。ページビュートップを獲得したIEの記事のほか、読ませるために仕掛けられたカラクリなどを見つけながら、独断と偏見でランキングしました。

第1位 ついにIEのサポートが終了へ!現役アプリケーションの救済策を教えます(大塚真吾)

ついにIEのサポートが終了へ!現役アプリケーションの救済策を教えます

2021年1月から12月初旬までのLAC WATCHの集計で、2021年にアップした記事の中で最も多くのページビューを集めた記事は、大塚真吾が執筆したこのテクニカルレポートでした。

1990年代からインターネットブラウザとして君臨し、21世紀をまたごうとしていた時期に起きていたNetscape Navigatorとのブラウザ戦争にも勝利を収めました。そのIEが終焉を迎えることに、感慨深い思いを抱く読者も多かったようです。大塚はそういった感傷を受け止めながらも、現在も多く存在するIEユーザーがどのようにして現役のアプリケーションを救っていくかというテーマを掲げ、技術者の視点で的確に解説しています。

IEのようにユーザー数の多い題材を扱うと、やはりアクセス数も多くなります。もちろん、アクセス数は指標の1つに過ぎませんが、より多くの読者を獲得するきっかけになるのは確かです。コンテンツマーケティングの効果を出していくためには、アクセス数を稼ぐコンテンツを意図的に投入する工夫は必要になりそうです。

第2位 【注意喚起】Log4jの脆弱性を狙う攻撃を多数検知、至急対策を!(JSOCアナリスト)

このランキング作成当初の12月初旬はなかったのですが、急きょ登場して一気に2位(12月17日現在)に上がったのがこの記事です。この記事掲載時はまた順位が変動しているかもしれません。

Log4jの脆弱性がニュースで取り上げられると、ラックのさまざまなチームから「アップデートを市場に周知したい」という声が集まり、ラックが提供できるソリューションを集めた新規記事の公開、既存記事の更新などさまざまな対応策を打ちました。手前味噌ではありますが、アンテナの立つエンジニアの存在が、ラックを支えていることがわかる一件でした。

ちなみに、同じJSOCアナリストの西部が執筆した11月2日掲載「【注意喚起】Movable Typeの脆弱性を狙う悪質な攻撃を観測、至急対策を!」も、ランキング上位かつ滞在時間も長い記事となりました。

第3位 大阪出張のついでに、新幹線にはどれくらい「のぞき見リスク」があるか確認してみた!(DXチーム)

「のぞき見リスク」を回避するセキュア社の「顔認証のぞき見ブロッカー」という製品に関連して、DXチームが執筆したこの記事。「やってみた」系の記事は、素直に読みたくなるという意味で強力です。

ライター業界の方などは、「やってみた」の反対の記事を「こたつ記事」(取材せず、こたつに入りながら何かを見ながら書いたもの)などと呼ぶそうです。こたつ記事を書いてしまった場合は、自嘲的になることもあるといいます。迫真の写真も満載のやってみた記事、これからも読んでみたいです。

第4位 ゼロからはじめる仮想オフィス導入!日々の挑戦を失敗と成功の両面から赤裸々レポート(細野真帆)

ラックでは5月から仮想オフィス「oVice」を全社導入しています。新たなテクノロジーを社内で使ってもらうためには、利用を促進するためのさまざまな工夫が必要です。

この記事は、oViceのエバンジェリストとして、ラックIT戦略部の細野真帆がその試行錯誤を前後編にわたって網羅しています。「失敗するだけ強くなる」というストイックな告白から、4つの失敗談を披露します。その姿勢には力強さがやどり、その後に続く成功談を読ませます。読み応えのある内容で、SNSでも話題になりました。

第5位 2021年も増加傾向のランサムウェア、被害に関する共通点とは(髙源武彦)

IPAの10大ニュースでも1位になったランサムウェアは、やはり関心が強いことが見えてきました。こうした傾向が見えた時の対処方法は「1回やったからもういい」ではなく、「手を替え品を替え、何度も同じテーマのコンテンツをリリースし続ける」ことにあります。ランサムウェアによる被害が拡大し続ける中で、ラックの「番記者」としてランサムウェアを追ってほしいです。

第6位 【注意喚起】マルウェアEmotetが10カ月ぶりに活動再開、日本も攻撃対象に(サイバー救急センター 脅威分析チーム)

注意喚起とEmotetという強力キーワードの組み合わせにより、短期間ながらページビューでベスト10入りしました。セキュリティ領域をリードするラックとして、最大級の脅威であるEmotetへの注意喚起は、企業への評価を決める大切な記事です。ページビューはもちろんですが、読者への質の高い提案をすることの重要性を、ラックのサイバー救急センターが改めて教えてくれました。

第7位 5分で分かるTerraform(Infrastructure as Code)(DevSecOpsチーム)

2020年に出た記事ですが、実はこの記事がページビュー数という意味では圧倒的に1位でした。滞在時間もランキング記事中3位の6分7秒でした。ウェブコンテンツの王道とも言えますが、5分でわかるシリーズはやはり強いです。最近は「1分でわかる」シリーズなど、さらに短時間になる傾向も見えてきました。シリーズもので出す場合など、参考にしておきたいアプローチです。

ところで、Terraformを提供するHashiCorp社がニューヨーク証券取引所に上場しましたね。どんどん登場するIT業界のニューフェースにも目が離せません。ちなみに、HashiCorpは2012年にミッチェル・ハシモト氏とアーモン・ダドガー氏がサンフランシスコで立ち上げた企業です。

第8位 Amazonの「ほしい物リスト」の設定にご注意ください!(山崎圭吾)

このランキングの中で、最も滞在時間が長かった記事です。平均7分17秒は想像するだけでも長いことが分かります。「ほしい物リスト」のお届け先住所の設定が、よく見たら2年前までのものになっていて、誤って昔の家に届いてしまったというお話。「これだけの話では広報に怒られてしまう」と筆者は話します。その上で、「公開するつもりがない情報の公開にご注意を」といった、セキュリティ意識の大切さを伝えるモットーを、教訓交じりに教えてくれました。

Amazonという身近な題材を扱うことで気軽に読める内容にしながら、しっかりとセキュリティの意識も高められるという意味で、筆力を感じる1本です。ラックは基本的にB2B商材を扱うことが多いため、一般消費者にはなじみのない情報が増えていきます。そんな中で、Amazonというコンシューマー系のキーワードを用いた仕掛けは効果的です。

第9位 気を付けたい、テレワーク時のセキュリティ7つの落とし穴(仲上竜太)

テレワークへの転換という話題は、コロナ禍がビジネスに及ぼした影響の中でも最も重要なものでした。自宅やカフェ、コワーキングスペースなどオフィス以外の場所で働くテレワークを、いかに安全に続けていくかに注目が集まるのは当然と言えば当然です。読者が求めている情報を提供できているかは、記事の価値を決める重要な要素です。2022年も読者のニーズを考え抜くことが、記事執筆を成功させる重要な要素と言えそうです。

第10位 脆弱性診断とペネトレーションテストの使い分け─サイバー攻撃から企業を守る(ペネトレーションテスト普及の会)

ラックで多く引き合いをいただく「脆弱性診断」や「ペネトレーションテスト」について解説しています。診断サービスを選ぶ際は、システム全体の脆弱性を発見したいのか、攻撃者がゴールを達成するまでに遭遇するハードルを見つけたいかなど、目的を明確にしたうえで、達成するためのサービスを検討するのがコツです。ラックの屋台骨といえるサービスの中身を詳しく解説しています。

欄外 DXの大前提となるゼロトラストセキュリティとは

ここまで、LAC WATCHから10大トピックを見てきました。もう1つ紹介しておきたいのは、ゼロトラストというキーワードに焦点を当てて、ラックのウェブサイトに掲載した特設記事です。

ゼロトラストというキーワードに対するラックのコンテンツは、それまで意外にも少ない状態でした。この記事により、Googleで「ゼロトラスト」と検索した場合に、この記事が上位表示されるようになりました。導入検討ユーザーの初期行動は検索といわれており、今後もGoogle検索を見据えたコンテンツづくりが重要になることが見えました。2022年は検索エンジンもより意識していきます。

「何かあったらLAC WATCHを書く」という雰囲気をつくる

これ以外にも、2021年は数多くの興味深いLAC WATCH記事が作成されました。それぞれが課題解決の請負人としてラックの素晴らしさをアピールするものでした。ラック広報としては、2022年はさらに多くのLAC WATCHを世にリリースしていきたいと考えています。何か面白いことがあれば「じゃあLAC WATCHを書こう」というように、LAC WATCH執筆の機運を高め、どんどん読者に問い掛けていきたいと思います。

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