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詐欺の手口と心理を学ぶ教育コンテンツとして、書籍『だます技術』を動画化

ラックセキュリティアカデミーでは、さまざまな企業・組織の経営層から一般社員まで実践的なセキュリティ教育を提供しています。開催形式には対面形式だけでなく、時間や場所を問わずに受講できるeラーニング形式の提供も行っており、日々コンテンツの充実に取り組んでいます。

今回、ラックの金融犯罪対策センター(Financial Crime Control Center:以下、FC3)が発刊した書籍『だます技術』をもとに、企業人として詐欺の手口と被害者心理をわかりやすく学べる教育コンテンツを制作しました。

詐欺は日常の中に潜んでおり、誰もが「だまされる側」になり得ます。本記事では、動画コンテンツ化に至った背景や内容、従業員教育での活用ポイントをご紹介します。

巧妙化する詐欺と組織・個人への影響

インターネット上のサービスやSNSを悪用した詐欺は年々急増しており、気づかないうちに金銭やアカウント情報を奪われるケースが増えています。警察庁によると、2025年の詐欺被害額は約4,030億円と前年から約30%増加し、引き続き注意が必要な状況となっています。

令和7年の犯罪情勢|警察庁長官官房

また、企業を狙った「ボイスフィッシング」による法人口座の不正送金被害も急増しています。本物と見分けがつかない巧妙な偽メッセージや言い回しによって、だまされてしまうリスクはますます高まっています。

詐欺にだまされた際、業務用アカウントが乗っ取られ、企業内の情報にアクセスされてしまうケースもあります。また、社員になりすました詐欺メールが社外に送付されるなど、組織全体の信用に影響が及ぶ可能性もあります。従業員一人ひとりが詐欺の仕組みや心理を理解することは、組織全体のリスク低減につながります。

FC3が発刊した書籍『だます技術』では、犯罪者の手口と、被害者がだまされる心理を具体的な事例とともに分かりやすく整理しています。もともとは個人向けの書籍ですが、その内容は従業員教育にも適しており、組織の安全対策として有用なポイントが数多く含まれています。

この書籍内容をより学びやすく、研修として活用しやすい形にするため、セキュリティアカデミーでは本書を基にした動画コンテンツの制作を進めました。次章では、動画コンテンツ化に至った経緯をご紹介します。

『だます技術』を動画コンテンツ化した理由

『だます技術』は、犯罪者がどのような手口で被害者心理を揺さぶり、誘導していくのかを体系的に解説した書籍です。セキュリティアカデミー内で「この内容は従業員教育に活かせるのではないか」「映像化すれば、さらに伝わりやすくなるのでは」という声が上がり、動画コンテンツ化の検討が始まりました。

動画では、書籍のエッセンスを生かしつつ、実際のやり取りや状況の変化を再現し、視聴者が状況をイメージしながら学べるよう工夫しています。文字情報では気づきにくい「思い込み」や「判断が揺らぐ場面」も、映像で自然に理解できる構成にしました。

また、本コンテンツはFC3の監修のもと制作しており、実際の詐欺事例や現場の知見を反映した実践的な内容になっています。研修の場でも利用しやすいよう、時間配分やストーリー展開にも配慮し、従業員教育に取り入れやすい教材に仕上げました。

コンテンツ紹介

本コンテンツは、「手口編」と「対策編」の2本で構成しています。詐欺の仕組みを理解したうえで、日常業務で注意すべきポイントを実践的に学べるよう設計しています。

1. 手口編

犯罪者による巧妙な詐欺がどのように進行し、どの段階でだまされてしまうのかを、書籍で紹介されている4つの典型的な手口に沿って解説します。各手口では、1つの事例を取り上げてストーリー形式で展開しており、SNSの広告や不審な勧誘、突然の電話など、身近に起こり得るシーンを再現しています。

視聴者は、犯罪者の言葉選びやタイミングの巧妙さを「もし自分だったら」という視点で追いながら、詐欺が進む流れと心理的な揺らぎを具体的に理解できる構成になっています。

  • 1-1. 本物と錯覚させる
     なりすましで本人だと思わせる
  • 1-2. 美味しい話で惹きつける
     「かんたんに稼げる」で興味を惹く
  • 1-3. 話術と仕掛けで信用させる
     「後ほど担当よりご連絡します」とリアルなやりとりを見せる
  • 1-4. 考えられない状況に陥れる
     「捕まる」で不安にさせる
手口編のイメージ。免許証の画像を見せ、本物と信じ込ませる。
手口編

2. 対策編

手口編で解説した「だまされる心理の流れ」を踏まえ、実務で直面しやすい状況に絞って、適切な対策を紹介しています。日常の業務メールや電話対応など、従業員が実際に遭遇しがちなケースを想定し、「何を確認すべきか」「どこに注意すべきか」を具体的な行動として学べる内容です。

「手口編」と「対策編」の2本を続けて視聴することで、「だまされる流れ」と「防ぐ行動」の双方を短時間で総合的に理解できる構成となっています。

  • 2-1. メッセージはまず疑う
  • 2-2. オフィシャル情報を確認する
  • 2-3. 電話番号をチェックする
  • 2-4. 「相談は恥」と思わない
対策編のイメージ。公式サイトや登録済みの連絡先を確認するなど、落ち着いて真偽を確かめる。
対策編

従業員教育での活用

本コンテンツは約15分と短時間で視聴できるため、日々の業務の合間にも取り入れやすい教材です。既存のセキュリティ研修と組み合わせることで、「どの場面で注意すべきか」をより具体的にイメージしながら学べるようになり、日常の判断力向上にもつながります。

提供する形態は、組織の教育環境に合わせて「eラーニング」、「コンテンツレンタル」、「T3 with セキュリティ教育」の3種類をご用意しています。

eラーニング

「eラーニング」は、インターネットを利用して場所や時間を問わず学習できる形式です。PC・スマホ・タブレットで受講可能なため、移動時間やすきま時間も有効に使えます。

こんな組織におすすめ

  • まずは特定テーマだけ単発で学ばせたい
  • 少人数・特定部署向けに動画教材をスポットで利用したい
  • オンラインで完結するシンプルな研修を探している

コンテンツレンタル

「コンテンツレンタル」は、学習管理システムをお持ちの組織向けに、必要なコンテンツを選んで利用できるサービスです。自組織の環境に取り込み、組織内研修としてスケジュールに応じた柔軟な運用が可能です。

こんな組織におすすめ

  • 自組織のLMS(学習管理システム)で一元的に研修を管理したい
  • 必要なコンテンツだけ選んで効率的に導入したい
  • 定期的な研修や繰り返し学習を実施したい

T3 with セキュリティ教育

「標的型攻撃メール訓練 T3 with セキュリティ教育」は、疑似攻撃メールの訓練とeラーニングを組み合わせたラックの教育サービスです。実践的なメール訓練で「脅威への危機感」を育てながら、短時間の動画学習で日常業務に必要な「リテラシー向上」を支援します。

こんな組織におすすめ

  • 「メール訓練」+「eラーニング」をまとめて運用したい
  • 継続的にセキュリティ教育に取り組みたい
  • セキュリティリスクへの意識を高め、組織全体を強化したい

セキュリティアカデミーでは、本コンテンツを含むサンプル動画をYouTubeで公開しています。

また、動画視聴やメール訓練のトライアルも可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

おわりに

詐欺は身近なところに潜んでおり、心理的な隙を突かれることで誰もが被害に遭う可能性があります。詐欺の仕組みや心理の動きを理解することは、個人の安全を守るだけでなく、組織全体のリスク低減にもつながります。

今回提供を開始した『だます技術』の動画コンテンツが、従業員一人ひとりの気づきを促し、「不審な場面で立ち止まる力」を身につける一助になれば幸いです。セキュリティアカデミーでは、今後も実務に寄り添ったコンテンツの提供を進めてまいります。

ぜひ、セキュリティ教育の一環として本コンテンツをご活用ください。

プロフィール

セキュリティアカデミー

セキュリティアカデミー
セキュリティアカデミーは、組織のセキュリティレベル向上を目的として多岐にわたる教育プログラムを提供しています。それらの実績と経験やお客様の声をもとにセキュリティ教育のヒントになるような情報を発信します。

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