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CTO倉持対談 Tech Crawling #1〜TeamViewerは、現場が必要で作られたツールだ!〜

ラックの最高技術責任者(CTO)である倉持が新しい技術を求めてさまよい歩き、今の技術トレンドについて紹介する対談企画「CTO倉持のTech Crawling」を新たに企画しました。

初回は、2019年よりラックの取り扱い製品に加わった、「TeamViewer(チームビューワー)」について、TeamViewerジャパン株式会社 カントリーマネージャー 藤本 善樹氏との対談です。

リモートツールTeamViewerとは何か?

(左)株式会社ラック 最高技術責任者 倉持 浩明、(右)TeamViewerジャパン株式会社 カントリーマネージャー 藤本 善樹氏
倉持(左)、藤本氏(右)

例えば、外出した先でいつも見ているテレビの録画を忘れてヤキモキしたり、自宅でお留守番をしている愛犬の状況が気になって仕方なかったりということはありませんか?
また、資料を作成している途中だったのに、PCの画面を閉じて外出しなければならならなかったり、社内のファイルサーバにアクセスできずイライラしたりしたことはありませんか?

さらに詳しく知るにはこちら

TeamViewer(チームビューワー)

ラックが2019年4月より取り扱い始めたTeamViewerは、このような課題を解決するためのリモート接続ソリューションです。「CTO倉持のTech Crawling」の記念すべき第一回は、TeamViewerジャパンのカントリーマネージャ藤本さんです!

なお、本対談は2019年5月に東陽町に開設したラックの新オフィスで行われました。新オフィスには、社員がリラックスできるよう人工芝にアウトドアグッズが設置されたエリアがあり、対談はこちらで実施しています。少し場違い感もあるかもしれませんが、生暖かい目でご覧ください。

倉持:藤本さん、2018年10月に日本法人となるTeamViewerジャパンを立ち上げられましたが、体制も固まり忙しくなってきたんじゃないですか?なぜこの時期にTeamViewerは日本市場に本格参入することになったのですか?

藤本:まず、TeamViewerはドイツに本社を置く企業です。日本では、法人を設立する以前から、すでに3,000万を超えるユーザに、TeamViewerをダウンロードしご利用いただいています。そして企業でも15,000社以上で利用されています。このような背景のもと、2018年にグローバル戦略ならびにエンタープライズビジネスの本格化に伴い、日本という素晴らしいマーケットでビジネスを始めることにしました。日本法人を立ち上げると言っても簡単ではなく、結構時間がかかってしまいましたが、10月で設立することができました。

倉持:TeamViewerは、全世界でユーザベースではぶっちぎりの一位とのことですが、今のビジネスサイズはどの程度ですか?

藤本:現状で19億以上のデバイスにインストールされ、常時接続されている端末は4,000万台以上です。全世界では、毎日20万人が新規にTeamViewerをインストールしてお使いいただいています。ドイツの本社ビルには現在のリモート接続ユーザ数がデジタル表示されています(笑)。

株式会社ラック 最高技術責任者 倉持 浩明

倉持:さすがに数字がデカいですね(笑)。実は私は10年くらい前に海外のお客様のシステムを担当していたときに、TeamViewerでリモートメンテナンスしてくれと言われたことがありました。その当時は日本ではまだ無名の製品だったので、受け入れてよいかかなり悩みました(笑)。

藤本:本社のリーダーとディスカッションをする機会があるわけですが、その際に聞いた話が印象的でした。
TeamViewerの創始者たちは、実は別のソフトウェア会社のフィールドサポートスタッフだったのです。フィールドですから、様々な現場に赴いてメンテナンスをするわけですが、事業が成長するに伴って増していく業務負荷をいかにして解決するかを模索した結果、遠隔で操作できるようリモート接続ツールを開発し、実際に業務で使っていたようなのですね。

自分たちの業務効率の改善、今でいえば働き方改革のために開発したツールなのです。
なので、TeamViewerは企業のリモートメンテナンスや顧客サポートに向いているので、倉持さんにTeamViewerを使ったリモートメンテナンスの依頼が来たのは当たり前のことだったのでしょう。

TeamViewerジャパン株式会社 カントリーマネージャー 藤本 善樹氏

倉持:なるほど、そういうルーツがあったのですか!それにしても巨大なインストールベースですが、TeamViewerのシステムは良く持ちますね?システムが止まったり遅延したりすることはないのですか?

藤本:TeamViewerは、DaaSのようにクラウドサイドでシステムを常時稼働させるのではなく、ホストとゲストのリモートセッションを確立した後は、接続状態をピアツーピアに移行していきます。つまり、初期の接続以外TeamViewerの接続サーバは間に入らないので、ユーザ増加に伴うシステム負荷には強いと言えます。これは幸運だったと思いますが、当時の通信インフラが不十分な環境で開発したことで、このような仕組みになったのでしょう。現在の日本の優良なネットワークであればスムーズさに驚かれることと思います。

倉持:なるほど、初期の接続情報の交換をTeamViewerが行うだけでよいわけですね。ラック自身も働き方改革に取り組んでおり、この新しいオフィスなど複数の拠点やリモートワークのできる環境を整備しています。私も本社に出勤しないときは、TeamViewerを使ってリモートで仕事をしていますが、本当に快適です。リモート接続で言えば、Windowsにも、リモートデスクトップが標準で搭載されていますが、TeamViewerとしてはどの辺がアドバンテージになりますか?

藤本:圧倒的に支持されているのは、通信負荷の低さと、低帯域での動作の軽快さですね。また、リモート先のコンピュータに接続した場合でも、通信速度や利用環境に合わせた画面の調整機能に優れているので、いちいち解像度の調整はいりません。また、コンピュータ名とかIPアドレスなどの用語がわからないITリテラシーの低い方でも、ネットワークの技術などを省いて接続させることができます。そして、ほとんどの環境でネットワークやファイアウォールを変更することなくご利用いただくことができます。そして、WindowsやMacはもとより、iOSやAndroid、Linuxなど、数あるリモート接続ソリューションのなかで最も多くのプラットフォームをサポートしています。

株式会社ラック 最高技術責任者 倉持 浩明

倉持:なるほど、機能は似ていても性能や使い勝手には自信あり、ということですね。では、TeamViewerの活用シーンというと、どのようなものが考えられるのでしょう?
企業利用を考えると、2020年の東京オリンピック開催期間は、都内の交通機関が完全にマヒするなんて予測も出ているため、企業としてもBCPを考慮しなければなりません。

しかし今から社外でビジネスを継続できるようなシステムを用意するのは困難な企業も出てくることを考えると、TeamViewerのシンプルなコンセプトは救世主になる可能性もありますね。

藤本:今の働き方改革という流れには、もちろんご利用いただけるとは思っています。ただ、TeamViewerの機能をそれだけに使うのはもったいないです。我々としては、もっとビジネスの真ん中で使っていただきたいと思っています。企業のサポート窓口もそうですし、遠隔地の機器の管理もそうです。また、拡張現実(AR)を活用したTeamViewer Pilot(パイロット)という製品があり、これは遠隔で働く方への作業指示を、画面の中に3次元座標固定ができるCGでアドバイスを書き込んで伝えることができます。これはかなり驚かれると思いますよ。

倉持:なるほど、がっちり業務での利用ですね(笑)。
日本においては、対面営業がお客様とのコミュニケーションを深めるために重要と思われていますが、オンラインのビジネスではずいぶん変わってきていますよね。ECサイトでも問い合わせ対応などでチャットでの対応が普通に受け入れられていますし。物理的に離れた場所に移動する時間を消費するなら、技術対応やカスタマーサポートに専念したほうが本当はお客様の為なのかもしれませんね。
なお、物理的な距離を無くす、というのは実はラックの創業ビジョンと一緒なんですよね。

藤本:そうなんですか?

倉持:ラックが創業された当時は、まだインターネットが実用されるかわかっていなかったのですが、創業者はネットワークが世界中につながり、物理的な距離そのものを縮めてしまう、と見越して社名を Little eArth Corporation(小さな地球の会社)としたわけです。TeamViewerを我々が取り扱うのは、定められていたのかもしれませんね(笑)。

藤本:ラックさんのビジョンに近いというのは光栄です。まさに世界が小さくなる取り組みを、ともに始められるとうれしいです!

TeamViewerの課題と面白いところ

倉持:逆に、TeamViewerの課題というのはありますか?

藤本:そうですね、一つは、まだまだ知名度が足りないため、企業の方に紹介をしてもご存じない方がいらっしゃることです。もう一つは、ラックさんとの協業に期待をしているポイントですが、セキュリティの課題です。セキュリティの課題には二つの側面があります。一つはTeamViewerの製品そのものやサービスに関するセキュリティ対策です。

TeamViewerジャパン株式会社 カントリーマネージャー 藤本 善樹氏

こちらは、セキュリティ品質やサービスの堅牢化に随時取り組んでいます。今ではTeamViewerの最大の強みはセキュリティ対策だと言えるほどです。もう一つは、TeamViewerやリモート接続ツールを利用されるお客様の漠然としたセキュリティへの懸念です。正確にいうとTeamViewerを安全に設定し、運用していくことができるかを不安に思われています。

株式会社ラック 最高技術責任者 倉持 浩明

倉持:二つ目は重要な課題ですね。ラックはセキュリティ分野を強みとするシステムインテグレーターであるため肌身で感じますが、情報漏えいやサイバー攻撃への対策を重視する企業は多いです。その視点で見ると、お客様にリモート接続ツールを活用いただくには、二つの要素が必要と思っています。

一つは、製品ベンダーが脆弱性対策に真摯に取り組んでいるか、ということです。脆弱性情報の公開や対策情報の提供がしっかり行われるかは、導入企業の生命線です。
そしてもう一つは、その製品にエンタープライズレベルで管理できる機能が提供されているかということです。おそらく、多くの企業で情報システム部門やネットワーク管理者が把握できていない、管理外のリモート接続ツールが利用されている可能性があります。リモート接続ツールの利用実態を見て見ぬふりではなく積極的に管理していく意識が、ひいてはこの技術を活用していただくことにつながると思います。

藤本:おっしゃる通りだと思います。
先に説明したようにTeamViewerは現場のエンジニアが自分の業務を楽にするために開発したものです。同様の課題をお持ちの方は、どうしても使いたいと思われます。であれば、TeamViewerを使うことを前提にセキュリティ対策を行えばよいのではないかと思っています。

TeamViewerジャパン株式会社 カントリーマネージャー 藤本 善樹氏

TeamViewerは、多くのお客様からセキュリティに関する要望をいただき、地道に実装を重ねてきました。GDPRを施行している欧州の多くの企業が利用している事実から、企業が求めるセキュリティと監視機能が搭載されていることがお判りだと思います。
例えば、秀逸なマネジメントコンソールにより、各利用者の権限を細かく設定できます。画面スナップショットが取れないとか、アクセスできるサーバを制限する、ログオンの時間制限などです。他社のリモート接続性製品との比較でも、エンタープライズ向け制御機能は充実しています。社内で認証されていないTeamViewerを勝手に使用されないようブロックする仕組みも提供しています。

倉持:それを聞いて安心しました。ただ、機能があるだけで使わなければ意味がないので、ラックとしてはTeamViewerを安全に快適に利用するための支援を行う一環で、セキュリティ対策を行うガイドコンテンツなどを作成したいと思っています。
さて、これまで私は企業向けのシステム開発を担当してきましたが、TeamViewerが、我々がこれまで扱ってきた他の商品と大きく違うこととして、TeamViewerコミュニティが発達しているところです。なぜコミュニティ活動を支援しているのですか?

藤本:TeamViewerは現場が発案した製品というお話をしましたが、リモート接続ツールを様々な用途で利用していただき、セットアップしている方がいらっしゃいます。ベンダーである我々よりも詳しいですし、驚くような使い方をしている方がいらっしゃいますので、ぜひユーザ間でのアイディア交換をしていただきたいと思っています。

倉持:ユーザごとに活用のシナリオとアイディアがある、っていう部分ですね。大変興味深いです。驚いた使い方の例なんてありますか?

藤本:とある国内の研究機関様にお伺いした使い方なのですが、その研究機関では全国各地に分散している研究者が共同で研究開発を行うためにTeamViewerをご利用いただいています。一台の端末に複数の研究者が同時にアクセスして、順番に操作を行って共同開発を行うわけです。こうすることで他の研究者と作業や操作のナレッジを共有することができるそうです。

TeamViewerジャパン株式会社 カントリーマネージャー 藤本 善樹氏

TeamViewerとしては、こんな使い方をするとこんなに効率化できますよ!というベストプラクティスを多くの方に共有できないかなと思っています。

倉持:お客様が受けられるメリットが全てですからね。ありがとうございます。ということで、2019年4月よりラックがTeamViewerの販売と、活用支援サービスを提供することになりましたが、TeamViewerさんは我々ラックに何を期待されていますか?

藤本:ラックさんというとセキュリティ対策の雄ですから、何はなくともTeamViewerの安全な使い方の支援を行っていただきたいです。また、リモート接続ツールの利用は、一部の先進ユーザからマジョリティに拡大してきていますから、ラックさんの持つ情報発信力を活用させていただき一気に利用者の拡大を図りたいと思っています。
また、ラックさんはシステム開発の強みをお持ちですので、IoTや情報システムにTeamViewerの優れた通信機能などを活用したソリューション化もご協力いただきたいと思っています。

株式会社ラック 最高技術責任者 倉持 浩明

倉持:ありがとうございます。ラックにはアジャイル開発センターが立ち上がっており、お客様の課題の発見から企画、開発と一貫した支援が可能ですが、この中でTeamViewerや通信コンポーネントを使ったソリューション提案に関心が高いです。最後に、この対談記事をお読みいただいた皆様に、お願いしたいことはありますか?

藤本:TeamViewerは、リモート接続ツールという部品でしかなく、ツールを便利に使うにはお客様ご自身のアイディアが重要です。こんな課題がある、TeamViewerをこう使えないか?使うための安全性はどうかなど、ありとあらゆる問い合わせに対応できますので、もし関心がございましたら、ラックさんやTeamViewerジャパンへご相談ください!

倉持:TeamViewerで日本企業の事業活動を効率化させることはラックの願いでもありますので、これから力を合わせてまいりましょう!
藤本さん、本日はお忙しい中、いろいろとご教示いただきありがとうございました。

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