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企業のセキュリティ強化の観点から、プロキシの活用が注目されています。プロキシは、不適切なWebアクセスの制限や、キャッシュ機能による高速化などのメリットもあり、様々な企業で導入が進められている技術です。
本記事では、プロキシの仕組みと種類を解説し、プロキシを導入するメリット・デメリットや導入する際のポイントを紹介します。
プロキシとは?仕組みを図解でわかりやすく解説
プロキシとは、インターネットに接続する際のアクセスを代理・仲介する役割をもつサーバやシステムのことです。通信を中継する「代理」サーバを担います。以下では、図解も含めてプロキシサーバの仕組みや必要とされる理由を解説します。
通信を中継する「代理」サーバ
プロキシは、インターネット通信における仲介役として機能するシステムです。通常のインターネット接続では、パソコンやスマートフォンから直接Webサイトにアクセスしますが、プロキシを導入することで通信の流れが変わります。プロキシサーバの仕組みは次の通りです。
利用者の端末がWebサイトへアクセスする際、まずプロキシサーバに接続要求を送信します。プロキシサーバは要求を受け取り、利用者の代わりにWebサイトへアクセスした後、取得したデータを利用者の端末に転送する仕組みです。
Webサイト側にはプロキシの送信元IPやUser-Agentなどは記録され得るものの、端末のグローバルIPや内部構成の露出を抑制する効果があります。企業環境においては、サイバー攻撃対策や情報セキュリティ強化の観点から活用されています。
社内ネットワークと外部インターネットの間に設置することで、不正なアクセスの監視や制御が可能となり、機密情報の保護に大きく貢献します。
プロキシが必要とされる理由
プロキシのソフトウェア市場は大幅な市場規模の拡大が予測され、継続的な投資需要があると見込まれています。
プロキシ市場が伸びている背景の1つは、企業が直面するセキュリティ課題の深刻化です。サイバー脅威の高度化に対応するため、堅牢な防御システムの構築が急務となっており、同時に増大する通信量を効率的に処理する負荷分散機能への需要も高まっています。複合的な要因によって、プロキシの重要性を一層押し上げている状況です。
プロキシの主な種類!フォワードとリバースの違いは?
プロキシには主に4つの種類がありますが、ここではフォワードプロキシとリバースプロキシの2種類の違いを説明します。
| 項目 | フォワードプロキシ | リバースプロキシ |
|---|---|---|
| 通信の方向 | 内部ネットワーク → インターネット | インターネット → 内部ネットワーク |
| 守る対象 | クライアントPC(従業員のPCなど) | Webサーバ(自社のWebサイトなど) |
| 主な目的 |
|
|
| 主な機能 |
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|
フォワードプロキシとリバースプロキシのそれぞれの特徴を詳しく解説します。
内部から外部を守るフォワードプロキシ
フォワードプロキシは、企業の内部ネットワークから外部への通信を管理する重要なセキュリティ機能です。
社内ネットワークの境界部分にプロキシサーバを配置し、従業員の端末が外部インターネットにアクセスする際の経由点として機能します。直接接続とは異なり、すべての外部通信はフォワードプロキシを通じて行われ、プロキシが社内クライアントの代理として外部Webサーバと通信を行います。
企業は内部ネットワークの出入りする通信を一元的に監視・制御できます。社内の端末情報や利用者の詳細なアクセス履歴が外部サーバに直接露出することを防ぎ、企業の機密性を守る重要な役割を担います。
また、どの端末がいつどのようなサイトにアクセスしたか詳細なログを記録することで、企業のネットワーク利用状況を把握し、不適切な利用や潜在的なセキュリティリスクを早期に発見できる環境を提供します。
外部から内部を守るリバースプロキシ
リバースプロキシは、外部からの通信に対して企業の内部システムを守る防御機構として機能します。リバースプロキシは、フォワードプロキシとは正反対の通信方向を持つことが特徴です。
フォワードプロキシが内部から外部への接続を仲介するのに対し、リバースプロキシは外部インターネットから企業の内部サーバへ向かうアクセスを中継する役割を担います。通信方向の違いから「リバース」という名称が付けられています。
リバースプロキシの優れた機能の1つは、複数のサーバを統合管理できる点です。単一のWebアドレスの下に異なる処理を行う複数のサーバを配置し、アクセス内容に応じて適切なサーバへリクエストを自動的に振り分けられます。
また、大量のアクセスが集中した際でも、各サーバへ均等に処理を分散させることで、システム全体の安定性と応答性を維持できます。
プロキシを導入するメリット
プロキシは導入することで様々なメリットを受けられます。主なメリットがネットワークセキュリティの向上です。また、不適切なWebアクセスの制限やWebサイトの表示高速化もメリットとして挙げられます。
それぞれのメリットの内容を解説します。
内部ネットワークのセキュリティを向上させる
プロキシ導入によるメリットは、企業の内部ネットワークに対するセキュリティ強化の実現です。プロキシサーバは、企業ネットワークの重要な防御拠点として機能し、多層的なセキュリティ対策を一元的に実施できる環境を提供します。
プロキシのセキュリティ機能により、従業員が意図せず機密データを外部に送信しようとする行為を即座に検知し、情報漏えいを未然に防げることがメリットの1つです。
また、通常のインターネット接続では個々の端末のIPアドレスが外部に露出しますが、プロキシ経由の通信ではプロキシサーバ自体のIPアドレスのみが送信されます。企業の具体的なネットワーク構成や内部システムの詳細が外部から把握されることを効果的に防げます。
不適切なWebアクセスを制限し内部統制を強化する
プロキシサーバは、社内のすべてのインターネットアクセスを詳細に記録する機能を持っています。従業員がWebサイトにアクセスする際、プロキシが中継地点として機能し、アクセス情報や通信内容が自動的にログとして保存されます。
プロキシで記録することにより、企業は社内のインターネット利用状況を正確に把握し、業務に関係のないサイトへの過度なアクセスや問題のある利用パターンを特定できることがメリットです。
ただし、より高度なセキュリティ要件に対応するためには、DLP(Data Loss Prevention)やフォレンジックなどの専門的なアプローチとの連携も重要です。プロキシによる基本的な制御機能をはじめとして、企業の規模や業務特性に応じた多層的なセキュリティ体制を構築することが理想的です。
キャッシュ機能でWebサイトの表示を高速化する
プロキシサーバには、以前にアクセスしたWebサイトのコンテンツやデータを内部に一時保存するキャッシュ機能が組み込まれています。キャッシュの仕組みにより、従業員が日常業務で頻繁に利用するサイトや資料は、外部インターネットから改めてデータを取得する必要がありません。
代わりに、プロキシサーバ内に蓄積された情報を直接読み込むことで、ページの表示速度を向上させられます。特に大容量のファイルや画像が多用されているサイトや業務システムへのアクセスで、効果は顕著に現れます。
組織全体で同じリソースを共有する環境では、一度誰かがアクセスしたコンテンツがほかの利用者にも高速で提供されるため、全体的な業務効率の向上につながることがメリットです。
プロキシを導入するデメリット
プロキシの導入はメリットがある一方で、デメリットもあることに注意しなければなりません。通信速度の低下や運用コスト、単一障害点となりかねないポイントなどを解説します。
通信速度が低下する可能性がある
プロキシの導入にはキャッシュによる高速化のメリットがある一方で、通信速度低下のデメリットもあります。
Webサイトのコンテンツにアクセスする場合、プロキシ環境では必ず中継サーバを経由しなければなりません。キャッシュのない新しいWebサイトに直接アクセスする場合、データの往復時間が延長され、結果的にページの読み込み速度が遅くなりがちです。
プロキシサーバには処理能力の限界があるため、アクセス集中時には各リクエストの処理に時間がかかり、全体的な通信パフォーマンスが低下する可能性があります。
リアルタイム性が重要な業務や、大容量ファイルのダウンロードが頻繁に発生する環境では、プロキシ導入前と比較して作業時間の増加が避けられません。プロキシ導入時には十分な処理能力を持つサーバの選定と、適切な運用管理が重要です。
導入や運用にコストが発生する
プロキシ導入におけるデメリットの1つが、継続的な費用負担の発生です。企業がプロキシシステムを導入する際には、初期設定やサーバ構築に関わる導入費用が必要です。
さらに、レンタルサービスを利用する場合には月額利用料や年間契約費などの継続的なランニングコストも発生し、企業の運営予算に長期的な影響を与えます。必要な費用は組織の規模や必要な機能レベルに応じて変動するため、事前の詳細な費用計画が不可欠です。
一方で、費用を抑制しようとして無料のプロキシサービスを選択することには深刻なリスクが伴います。インターネット上で無償提供されているプロキシの多くは、利用者の個人情報や機密データを不正に収集することを目的として運営されている可能性があるためです。
危険なサービスを企業が利用してしまうと、従業員のログイン情報や重要な業務データが第三者に漏えいする重大な事態を招く恐れがあります。プロキシ選択においては費用対効果だけでなく、セキュリティの信頼性を最優先に検討することが重要です。
プロキシ障害がシステム全体に影響する
プロキシ導入におけるデメリットとして、システム障害が業務全体に広範囲な影響を及ぼすリスクが挙げられます。
特にリバースプロキシを活用したサービス構成では、プロキシサーバが企業の重要なサービス提供における中核的な役割を担うため、障害が発生すると全体のサービス機能が完全に停止する危険性があります。プロキシが正常に動作しなくなった瞬間から、顧客向けのWebサービスや社内システムへのアクセスが不可能となり、業務継続に致命的な支障をきたしかねません。
問題の根本的な原因は、プロキシが単一障害点として機能してしまうことです。一箇所の技術的トラブルが、組織のデジタルインフラ全体を麻痺させる構造的な脆弱性を抱えています。
プロキシとVPNの違いは?目的と仕組みを比較
プロキシとVPNの違いとして、通信の中継がプロキシの目的であり、通信経路の暗号化がVPNの目的であることが挙げられます。それぞれの違いと仕組みを比較しながら解説します。
通信の中継が目的のプロキシ
プロキシとVPNは、どちらも通信の仲介機能を提供する技術ですが、プロキシは主に通信の中継処理に特化したシステムです。
プロキシの基本的な役割は、利用者と目的のWebサイトの間に立って通信を代理で行うことです。企業環境では、社内ネットワークと外部インターネットの境界に設置され、セキュリティ管理や通信制御の拠点として機能します。
プロキシサーバは通信の中継点として、利用者のログイン情報や機密データなど、極めて重要な情報を処理する立場にあります。悪意のある第三者が運営するプロキシサーバに接続してしまった場合、パスワードや個人情報が不正に収集されるリスクとなることに注意しなければなりません。
特に、インターネット上で無償提供されているプロキシサービスには細心の注意が必要です。運営者の身元や目的が不明確なサービスを利用することで、情報漏えいや不正アクセスの被害に遭う可能性が高まります。
通信経路の暗号化が目的のVPN
プロキシが通信の中継のみを行うのに対し、VPNは利用者が送受信するすべての情報を暗号化技術で保護します。暗号化により、利用者の通信データの盗聴を防ぎ、インターネットサービスプロバイダにとっては、暗号化トラフィックとVPN終端への接続自体は把握できるものの、通信内容の追跡はかなり難しくなります。さらに、悪意のある第三者がクレジットカード情報やログイン認証データを不正に取得することも効果的に防止できます。
VPNの核となる技術は、トンネリングと暗号化の組み合わせによる安全な通信経路の構築です。VPNを活用することで、公共のインターネット回線上でも企業の専用回線と同等の安全性を確保できます。ただし、VPN機器自体にセキュリティ上の脆弱性が発見されるケースもあり、定期的なシステム更新と適切な運用管理が重要です。
企業でプロキシを活用する際のポイント
プロキシを効果的に導入するには、いくつかのポイントに注意する必要があります。企業でプロキシを活用する際のポイントとして、次の内容が挙げられます。
- 自社の目的に合った種類を選ぶ
- 信頼できるプロキシ製品を選定する
それぞれのポイントを詳しく解説します。
自社の目的に合った種類を選ぶ
企業がプロキシを効果的に活用するためには、自社の具体的な運用要件に最適な種類を慎重に選択することが重要です。
プロキシ選定においては、次の観点からの総合的な評価が必要です。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 導入形態(提供形態) | クラウド型かオンプレミス型か |
| コスト(初期・運用) | 初期導入費用だけでなく継続的な運用費用も含めた長期的な予算計画 |
| 運用・管理の負担 | 自社で完全に管理できるかどうかの判断 |
| 拡張性(スケーラビリティ) | 成長に合わせてシステム規模を柔軟に調整できるか |
プロキシサービスの料金体系も多様化しており、企業の利用パターンに応じた最適な選択が可能です。データ使用量に応じた従量課金制は利用頻度が変動する企業に適しており、月額固定のサブスクリプション制は予算管理を重視する組織に向いています。
信頼できるプロキシ製品を選定する
プロキシサービスの信頼性を評価する際には、システムの安定稼働を支える技術的な基盤に注目する必要があります。冗長サーバ構成により、1台のサーバに障害が発生してもほかのサーバが即座に処理を引き継ぐ仕組みが整備されているかが重要です。
また、システムの健全性を常時監視するハートビート機能により、潜在的な問題を早期発見し、トラブルが深刻化する前に対処できる体制が構築されていることも確認する必要があります。
可用性の高さも同様に重要な選定基準です。業務時間帯での突然のサービス停止は、企業活動に直接的な損害をもたらすため、高いアップタイム実績を持つプロバイダの選択により、安心して業務を継続できる環境を確保できます。
プロキシを正しく理解してセキュリティ向上へ
今回の記事では、プロキシの基本的な役割や仕組みについて解説しました。
プロキシはインターネット通信の仲介役として機能し、利用者の端末からのリクエストを代理で処理してWebサイトにアクセスし、その結果を端末に返す仕組みを担います。プロキシを活用することで、企業の内部ネットワークに対するセキュリティ強化や、不適切なWebアクセスを制限し内部統制を強化することができます。また、フォワードプロキシやリバースプロキシといった種類や、オンプレミス型かクラウド型かの導入形態があります。
近年は、柔軟な運用性と拡張性を備えたクラウド型プロキシへの移行が進んでおり、既存のオンプレミス環境からクラウド環境への移行も可能です。オンプレミス環境をクラウドへ移行することを検討している方は、こちらのガイドブックをぜひ参考にしてみてください。
「オンプレミスからクラウドネイティブへ移行する理由」
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