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エンジニアが自分の働き方を変えるために開発した「TeamViewer」とは?

多くの企業は、多様化する働き方に対応するため「働き方改革」を強力に推進しています。
ラックは、この働き方改革の一つの手段として、今年の4月からTeamViewerジャパン株式会社と協業し、リモートアクセスソリューションの活用を提案しています。

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TeamViewer(チームビューワー)

TeamViewerについて多くの人が名前をご存知だと思いますが、機能や特長までは知らない人もいらっしゃると思います。そこで複数回に分けて、「TeamViewerとは」から「TeamViewerの使い方や用途」について説明させていただきます。

"エンジニアが自分の働き方を変えるために開発した「TeamViewer」とは?"がテーマです。

働き方改革と国際的なメガイベント

企業は、日本が直面している「少子高齢化による生産年齢人口の減少」や「働く人のニーズの多様化」などの課題や変化への対応が求められています。こうした中、2019年4月1日より働き方改革関連法案の一部が施行されました。

厚生労働省の定義によると、働き方改革とは、「色々な働き方を選べる環境、働きやすい環境を作って、働く人を増やしましょう 」とされています。そのため、働く場所や時間にとらわれないテレワークへの関心が高まっています。

そして、いよいよ来年に迫った国際的なメガイベント。
大会開催中、一日あたりの会場来場者数は最大92万人と予想されます。大会組織委員会と東京都は2018年10月に、大会期間中の交通混乱予想をまとめた「大会輸送影響度マップ」を公表しました。(この影響度マップは何も対策を講じなかった場合の予想になっています)

特に、大会期間中で最も混雑が予想される7月31日は、首都高のほぼ全域で所要時間が通常の3倍以上になる時間帯が発生するとされています。また、出勤時間と重なる9時台に開始される競技も多くあり、以下のような影響も懸念されています。注1

注1 中央大学理工学部の田口教授による、国土交通省の「大都市交通センサス」(2005年)を参考にした試算。

  • 新木場や四谷、新宿などの13駅で通勤ラッシュ時の利用客が通常時の2倍を超える
  • 平日6~9時に首都圏で乗車率200%以上の電車で移動する人が50%増加する

このような交通の混乱が事業の継続性に影響を与えないため、テレワークへの関心が高まっているという背景があります。実際に2018年に実施された政府主導のテレワーク・デイズ(7月23~27日)には、1,682団体、延べ30万人以上が参加して非常に大きな広がりを見せました。

※テレワーク・デイズは2019年も実施され、全国3,000団体、延べ60万人以上の参加が目標とされています。
(テレワーク・デイズ事務局公表)

リモートアクセスについて

テレワークにおけるリモートアクセスソリューションの手段のひとつとして、自宅や外出先から会社のパソコンを遠隔操作するリモートデスクトップという方法があります。

リモートアクセスについて

リモートデスクトップとは、パソコンのデスクトップ画面をほかのパソコンに転送し、転送先のパソコンからキーボード操作・マウス操作をすることができる機能のことです。
なお、パソコンからパソコンをリモートで操作するとき、操作される側(転送元)を「ホスト」、操作する側(転送先)を「ゲスト」といいます。

リモートデスクトップで、まず思いつくのはWindowsに標準で搭載されている「リモートデスクトップ」ではないかと思います。Appleからはリモートデスクトップツールとして「Apple Remote Desktop」が提供されています。

リモートデスクトップではありませんが、同じようなソリューションをしてDaaS(Desktop as a Service)や仮想デスクトップ(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)などもあります。
今回テーマにしているTeamViewerを含めて、それぞれのサービスやソリューションで一長一短があります。 導入を考えている企業の考え方や事情によって検討すべき内容や評価するポイントも変わってきます。

長所 短所
Windows標準リモートデスクトップ Windows標準機能であり、個別のアプリケーションは必要ない ・VPN接続が必要
・リモート機能のパフォーマンスは低い
DaaS クライアントPCの管理から解放される 場合により業務アプリケーションの改修が必要
仮想デスクトップ 運用管理が一元化できる ・小規模導入では非常に費用が高い
・導入まで時間がかかる
TeamViewer 今の環境をそのまま利用できる TeamViewerの購入が必要
Windows標準
リモートデスクトップ
長所
Windows標準機能であり、個別のアプリケーションは必要ない
短所
・VPN接続が必要
・リモート機能のパフォーマンスは低い
DaaS 長所
クライアントPCの管理から解放される
短所
場合により業務アプリケーションの改修が必要
仮想デスクトップ 長所
運用管理が一元化できる
短所
・小規模導入では非常に費用が高い
・導入まで時間がかかる
TeamViewer 長所
今の環境をそのまま利用できる
短所
TeamViewerの購入が必要

TeamViewerとは?

TeamViewerは、様々なコンピュータデバイスのリモートコントロールを実現する、世界的に有名なリモートアクセスソリューションで、これまでに全世界で18億を超えるデバイスにインストール、4,000万台以上のデバイスが常時オンラインになっています。

2000年代初頭のドイツで、今日はあっちへ移動、明日はこっちへ移動、と飛び回っていたフィールドエンジニアが、「どうしたら仕事を効率的に行えるか?」と考え自ら働き方を変えるためのソフトウェアを開発したものが、TeamViewerの元祖とのことです。正に働き方を改革されたということでしょう。

TeamViewer社は、2005年に創業し2018年に日本法人であるTeamViewerジャパンを設立しました。余談ですが、ドイツのTeamViewer本社前には現在オンラインになっているデバイス数を表示している電光掲示板があるそうです。「何千万台もオンラインになっているから、随時公表しても問題ない」という凄い自信の表れですよね。

TeamViewerの主な機能のひとつにWindows標準のリモートデスクトップと同様の機能があります。遠隔地のコンピュータを操作できるという点は共通していますが、大きな違いが5つあります。

Windows標準リモートデスクトップ TeamViewer
①画面制御 ゲスト接続時、ホスト側では画面を見たり操作できない ゲスト接続時、ホスト側で何をやっているかを確認できる
②各設定など ホストPCへの個別設定やルーターの設定が必要 原則不要
③VPN接続 VPN接続が前提 VPN接続は不要
④プラットフォーム Windowsのみ
ホストはProfessionalエディション以上
Windows、Mac OS、Linux、iOS、Android、Windows Mobile 等
⑤価格 標準機能のため無償 法人利用の場合は有償(個人利用の場合は無償)
①画面制御 Windows標準リモートデスクトップ
ゲスト接続時、ホスト側では画面を見たり操作できない
TeamViewer
ゲスト接続時、ホスト側で何をやっているかを確認できる
②各設定など Windows標準リモートデスクトップ
ホストPCへの個別設定やルーターの設定が必要
TeamViewer
原則不要
③VPN接続 Windows標準リモートデスクトップ
VPN接続が前提
TeamViewer
VPN接続は不要
④プラット
フォーム
Windows標準リモートデスクトップ
Windowsのみ
ホストはProfessionalエディション以上
TeamViewer
Windows、Mac OS、Linux、iOS、Android、Windows Mobile 等
⑤価格 Windows標準リモートデスクトップ
標準機能のため無償
TeamViewer
法人利用の場合は有償(個人利用の場合は無償)

注目していただきたいのは「VPN接続」と「プラットフォーム」です。
TeamViewerで社内のPCにリモートアクセスする場合、社内ネットワークへのVPN接続がなくても接続することが可能です。また、ホストやゲストのIPアドレスやドメインを意識する必要もありません。大変手軽にテレワークが実現できる点が、TeamViewerが現場で支持されている理由です。

そして、TeamViewerはWindowsをはじめMac OSやLinux、モバイルOSなど大変幅広いプラットフォームに対応しています。この強力な接続機能と豊富な対応プラットフォームを最大限に活かしているのが、コンシューマー向け製品のサポートセンターであることは皆様も納得されるのではないでしょうか。

今後数回に分けてTeamViewerの紹介を進めてまいりますので、どうぞご期待ください!



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ラックは、リモート接続を活用したソリューションとセキュリティ対策により、変革を進める企業の攻めのIT活用を支援する「TeamViewer(チームビューワー)」を提供しています。

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