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一見すると自分には関係がないと思われがちな「合理的配慮」。しかし、それが職場の生産性やチームの関係性にどう影響するのかまで踏み込んで考えたことはあるでしょうか。
社員有志による団体「ラックダイバーシティ」では、すべての社員が力を発揮できる環境づくりに取り組んでいます。年齢や性別、国籍、障がいの有無といった違いにかかわらず、誰もが安心して働ける状態を目指し、学びと対話の機会を継続的に設けてきました。その取り組みの1つが、ラックダイバーシティ・カフェです。社員同士がテーマをもとに学び、体験し、率直に意見を交わすこの場は、制度やスローガンだけでは見えにくい働きやすさの実態に踏み込む機会となっています。
本記事では、2026年3月6日に開催された「ラックダイバーシティ・カフェ #3」の様子をレポートします。運営メンバーの1人である小畑が、現場で得た気づきをもとに振り返ります。なお、今回のイベントのテーマは「合理的配慮」です。従来は一部の人のための特別な対応と捉えられがちですが、「合理的配慮は、誰にとっても働きやすさを高める考え方である」という視点が共有されました。
合理的配慮は特別な対応ではない
イベント前半では、合理的配慮をテーマとした講演を実施しました。講演では、「障がい者とは誰を指すのか」「合理的配慮はなぜ必要とされているのか」といった基本的な考え方から、企業や職場における具体的な事例まで、ユーモアを交えながら紹介されました。
冒頭では、「障がい者とは、障がい者手帳を持っている人だけを指すわけではない」という視点を示されました。体調や環境、年齢や様々な状況によって、誰もが一時的に困りごとを抱える可能性があります。この前提に立つことで、合理的配慮は一部の人のための特別対応ではなく、誰にとっても現実的な課題として捉え直されます。
さらに、合理的配慮を取り巻く法制度にも言及がありました。企業に求められる差別禁止や合理的配慮の提供は、努力義務から義務へとシフトしており、理念ではなく実務として向き合うフェーズに入っています。その背景には、多様性を前提とする社会への転換があることも示され、制度と現場がどのように接続されるべきかを考えるきっかけとなりました。
講演の中で特に印象に残ったのは、日常に潜む見えにくいバリアを可視化する具体例でした。例えば、飲食店で当たり前になりつつあるタブレットやスマートフォンによる注文は、一見すると効率的で便利な仕組みですが、操作に戸惑う人や使いづらさを感じる人もいます。これは視覚に障がいがある場合に限らず、疲れているときや不慣れな状況でも起こり得るものです。便利さの裏側で、意図せず選択肢を狭めてしまっていないかといった問いが投げかけられました。
さらに踏み込んで語られたのが、「意識の中にあるバリア」です。「この人は〇〇が苦手そう」「困っていたら言ってくるはず」といった無意識の前提は、悪気がなくても相手との距離をつくってしまうことがあります。配慮のつもりが負担になることもあるからこそ、大切なのは決めつけずに聞くこと、そして対話を続けることだというメッセージが伝えられました。
講演の締めくくりで示されたのは、今日からできる一歩としての「こころのバリアフリー」です。特別な制度や専門知識がなくても、ひと言の確認や小さな声かけはすぐに実践できます。その積み重ねが、結果として働きやすさの質を引き上げていくという提案でした。
講演を通じて共有されたのは、合理的配慮を特別対応として切り出すのではなく、「環境やコミュニケーションを少し設計し直すことで、より多くの人が力を発揮できる状態をつくる取り組み」として捉える視点です。身近な行動レベルに落とし込めるテーマだからこそ、現場での実践につながる内容となっていました。
見えない前提でのコミュニケーション体験
イベント後半では、「見えない前提で伝える」ことの難しさを体感するワークを実施しました。ゴーグルやアイマスクを使い、あえて視覚に制約を設けることで、普段は意識しない伝わる前提を崩す試みです。
まず、イラストを確認できる役と、弱視体験ができる特殊なゴーグルやアイマスクを着用した視覚に制限がある役に分かれ、音声や限られた情報だけを頼りにイラストの内容を共有します。その後、他の参加者が1名2回まで質問を行い、最終的に視覚に制限がある役の参加者と、途中の質問内容を聞いていない介助者役の2人が、どのようなイラストだったのかを当てるという内容です。
実際に体験すると、「あっち」「そっち」といった曖昧な表現がまったく機能しないことにすぐ気づきます。また、説明したつもりでも重要な情報が抜けていたり、相手の前提を想像できていなかったりする場面が続出しました。「ここまで伝わらないとは思わなかった」「普段いかに見えている前提で話しているかに気づいた」といった声が多く聞かれ、想像以上に負荷の高いワークであることが印象的でした。さらに、限られた回数でどのように質問するかという点も難所でした。何を聞けば解像度が上がるのか、どの言葉を選べば誤解を防げるのか、設計されたコミュニケーションが求められる状況でした。
当日は、四ツ谷のセンターから専門の方にも参加いただき、介助の具体的なポイントや、視覚情報を言語化する際のコツについても共有がありました。実践知に基づいたアドバイスは、日常業務にも応用できる内容でした。このワークを通じて参加者が実感したのは、伝えることの難しさと、対話することの重要性です。どうすれば相手にとって分かりやすいのか、どこで認識がずれているのかを確認するプロセスを省略しないことが、結果として働きやすさを支えることにつながる体験を通じて、その本質が自然と共有される時間となりました。
おわりに
今回のダイバーシティ・カフェを通して、合理的配慮は一部の人のための取り組みではなく、多くの社員の働きやすさに直結する考え方であると、実感を伴って捉え直すことができました。気づいていなかった"前提"に目を向けることで、自分の働き方や関わり方を見直すきっかけにもなりました。
音声案内や分かりやすい表示、誰でも使いやすい設備や制度は、結果として多くの人を支えると思います。いわゆる「誰かにとってやさしい設計は、誰にとっても使いやすい」という考え方は、現場レベルでも十分に実感できるものでした。合理的配慮とは、誰かを特別扱いすることではなく、環境やコミュニケーションを少し整えることで、組織全体の生産性と安心感を底上げするための工夫です。小さな配慮の積み重ねが、結果としてチーム全体の力を引き出す具体的な意味合いが腹落ちする機会となりました。
ラックダイバーシティは、部署や職種を超えた有志の社員によって運営されている団体です。イベントや情報発信を通じて、社員一人ひとりが「自分の職場では何ができるだろうか」と考えるきっかけをつくり、その積み重ねが、結果的に全社員にとっての働きやすさや、会社全体のDE&I(多様性・公平性・包摂性)推進につながっていくことを大切にしています。
合理的配慮について学び、体験し、対話した今回のイベントは、「今日からできる小さな一歩」をそれぞれが持ち帰る場となりました。今後も、誰もが安心して力を発揮できる環境を目指し、現場に根ざした活動を継続していきます。
プロフィール
小畑 佑里奈
人とのつながりや対話を大切にしているITコンサルタントです。
社内ではDE&Iの普及に関わっています。
趣味は映画やアニメ鑑賞、DIYや絵などのものづくり、ペットと過ごすことです。
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