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検証第二弾、カフェでの「のぞき見リスク」を確認してみた!

皆さん、テレワークしていますか?
私は在宅勤務が推奨されているので、自宅で仕事をすることが多いです。でも自宅だとなかなか集中できませんよね。

そんなときによく使うのが、カフェやファストフード店です。新幹線での「のぞき見リスク」に不安を感じた私は、カフェやファストフード店での「のぞき見リスク」も確認しようと思いました。

今回は、大きな繫華街のある街で、チェーン展開しているカフェの4店舗(うち1店舗は、ファストフード店)で「のぞき見リスク」の検証をしてみました。

ラックでは、「のぞき見リスク」を回避するセキュア社の「顔認証のぞき見ブロッカー」という製品を取り扱っています。パソコン利用時、事前に登録していない人物の顔がカメラに映りこんだ場合や、利用者の顔が一定時間認識されない場合に、パソコンの画面をロックします。のぞき見られたときの映像、そのときに見ていた画面のキャプチャーを記録することもできます。

カフェでの「のぞき見リスク」

どの店舗でも自分以外の顔が検知された件数は、3、4分に一回(お昼近い時間は、2分に一回)でした。3秒以上の検知があると画面のロックがかかるのですが、そのアラートが出た件数は全体の約半分でした。

※ 設定で変更が可能です。

店舗A

店の設備・雰囲気 長時間くつろげる、ゆったりとした作り
着席した場所 窓側席、背中側には通路とテーブル席
訪問した時間帯 金曜、午前8時~10時半
店内の人数 ピーク時は、20組30人弱

金曜日の開店時間に入りました。朝の街の風景を見ながら、すがすがしい気分で仕事が始められます。店員さんがお客を席まで案内するときや、座った席の後ろを人が通るときなど、ときどき人の顔が検知されます。背中側、通路を挟んだところにテーブル席がありました。のぞき込みはなく顔は検知されませんでしたが、テーブル席から私のパソコンを見ようと思えばのぞき見できたかもしれません。

この店で一番検知された顔は店員さんでした。こまめにテーブルを片付けていたのと、Web会議を禁止している店だったので、Web会議をしている人がいないかチェックしていたのかもしれません。

店舗B(ファストフード店)

店の設備・雰囲気 街中にあるスタイリッシュなスペース。シンプルな内装
着席した場所 2階、入り口付近の窓側の1人席。背中側にはカウンター席
訪問した時間帯 金曜、午前11時~12時半
店内の人数 130席に15人程度。正午過ぎ、食事のピークになっても人は20人程度

席の後ろを通る人数は多いですが、歩くスピードが速く顔の映り込みが少ないように感じました。ただ、もっと混雑をしていたら入り口付近に人が溜まり、入口付近で作業をするとのぞかれるリスクが高まるかもしれません。また、着席した窓側のカウンター席も人の入れ替わりが多くありました。

店舗B(ファストフード店)

店舗C

店の設備・雰囲気 小さなビルの一階。狭く薄暗いスペース
着席した場所 入り口付近の窓側席。背中側にレジあり
訪問した時間帯 月曜、午前8時半~10時
店内の人数 5~10人

入口近くのレジに背を向けて座りました。レジ横には調理場があり、店員さんが常時います。お客さんが支払いでレジにいるときは、私が座っている席には体を向けていないため、お客さんの顔が検知されることはありません。支払いの際にお客さんが通路側に体を向け、店内を見渡すと検知される程度です。

固定された椅子とテーブルの距離が近いため、カメラで背景がうまく映りませんでした。隣には人が座っていませんでしたが、席が近いのでパソコンの画面を見られるリスクがかなり高いと感じました。

店舗D

店の設備・雰囲気 大規模商業スペースの一階。外に面している部分はすべて窓で開放的
着席した場所 円形のフロアの窓側席。背中側は柱
訪問した時間帯 月曜、午前10時~11時
店内の人数 約20人

真ん中に柱がある円形のフロアで、外側は半分が窓になっており街の様子が見えます。フロアは柱を中心に円形なので、後ろに席はありません。

店舗D

気にするのは、隣の席だけでした。隣の席とは少し離れていましたが、円形のスペースで少し席が湾曲していたため、広角カメラに変更すると隣席の人が映り込みました。ただ、隣とは距離に余裕があるため、隣の席のパソコンを見ようとすると顔を隣に向けないといけません。他店に比べ、のぞき見に気づきやすい店舗だと感じました。検知件数は、他店と変わらず、3~4分に一回は顔が検知されました。

カフェで調査した際の気づき

カフェは、カウンター席が背中合わせになっていたり、座席の後ろには歩けるだけの空間がとられていたりします。隣席との距離も新幹線ほど近くなく、意外にのぞき見ができない配置になっています。

しかし、人の出入りは多く、新幹線よりも検知件数はかなり多いことがわかりました。レイアウトが古い店舗では、新幹線並みに隣の席が近い店舗もありましたし、どの店舗でものぞこうと思えばパソコンの画面を見ることはできます。

背中合わせになっているからと安心していて、のぞいてくる人に気づかないケースもあります。人の気配に気づくきっかけは、視野に人が入るだけではありません。イヤホン、ヘッドホンをしていると気配に気づきにくいようです。集中するためには、必要なアイテムだと思いますが、観察をしていたところ、イヤホン、ヘッドホンをしている人のほうが、人が近づいてきたときの反応が鈍かったように思います。

また、トイレに行くときはパソコンや貴重品をバッグに詰め、保持してトイレに行くことをおすすめします。ほとんどの人はちょっとだけだから、と席にそのまま荷物を置いてトイレに行くようでした。その少しの隙にのぞき見されたり、パソコンを盗まれたりすることもあり得ます。

それにしても、カフェでコーヒーだけ頼めばいいのに、ついお店おすすめのフードを食べてしまって後悔。調査が終わるころには、すっかりお腹が苦しくなりました......。

カフェの「のぞき見リスク」対策

まず、のぞき見られる可能性が高いので、機密情報を扱うことは避けましょう。
店舗ごとに特徴、危険性の違いはありましたが、人が少ない、席に余裕があるからといって「のぞき見リスク」が少ない店舗だと判断することは危険です。

隣席からのぞき見られる可能性が高いので、角度があれば画面を参照できなくするプライバシーフィルターは必須だと思います。そして、トイレに行くときは画面をロックして置いていくのではなく、パソコンを持っていくと安全です。

もし自宅以外で作業をするなら、カフェよりも企業と契約しているようなコワーキングスペースが良いでしょう。一人用の個室もたくさんあるので、安全に作業しやすいように感じます。コワーキングスペースも、背面からのぞき込むことができるオープンスペースではなく、個室を選ぶのがおすすめです。

さいごに

機密情報は扱わない、プライバシーフィルターをつける、パソコンを置いたままトイレには立たないなど、当たり前のように聞こえますが、やっていない人が多い印象でした。

実際に企業として情報を盗むターゲットになることや、悪意のある人がのぞき見ない限り、情報が盗まれたり、公開されたりはしないでしょう。しかし、悪意のある人がいつも気づかないうちにいるという意識が重要です。店舗で映り込みが多かった店員さんですが、悪意のある店員さんがいないとも限りません。SNSで炎上するような情報をさらす店員さんもゼロではありません。

いつもどこにでも「のぞき見リスク」が潜んでいることを理解して、作業したいものです。

「顔認証のぞき見ブロッカー」に関するお問い合わせ

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