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夏休み!目指せホワイトハッカー~「ゲーム」で学ぶサイバーセキュリティのお仕事~参加レポート

こんにちは。コーポレートコミュニケーション室の高橋です。普段は、公式SNS運用を中心とした広報の業務に携わっています。今回は、現地取材レポート記事作成に初挑戦しました。

暑い日が続いていますが、皆さんはどんな夏休みを過ごしたでしょうか?夏休みといえば、海にプールに花火と様々な遊びを想像します。私は、ラックの研究開発部門である「サイバー・グリッド・ジャパン(CGJ)ICT利用環境啓発支援室」が静岡県三島市で開催したイベント『夏休み!目指せホワイトハッカー~「ゲーム」で学ぶサイバーセキュリティのお仕事~』に参加してきました。

ホワイトハッカーという聞き慣れない言葉を、参加した子どもたちはどのようにとらえたでしょうか。イベントに参加し、プログラム内容や現地の様子をレポートします。

三島に到着!

新横浜から、新幹線に揺られて約30分......景色をゆっくり楽しむ間もなく、あっという間に「三島駅」に到着してしまいました。なんと会社に行くよりも近かったです!

太陽がギラギラと照りつける暑い日でしたが、降りてすぐに分かるほど空気が澄んでいました。遠くに山々を望み、自然に心を癒されながら、お昼に新鮮なお魚のどんぶりランチを食べ、いざイベント会場に向かいました。

三島駅の様子
快晴!30度以上ありとても暑かったです
三島駅周辺の様子
富士山は見えませんでしたが、きれいな景色が広がっていました

初めての試み!どんなイベント?

『夏休み!目指せホワイトハッカー~「ゲーム」で学ぶサイバーセキュリティのお仕事~』は、どんな目的で誰向けに開催したイベントなのでしょうか?

このイベントは、草の根サイバーセキュリティ推進協議会(以下、Grafsec)の事務局をあずかる当社が現地の三島スマホ安心アドバイザーに提案し、三島市が主催する形で進めました。Grafsecが「後援」、ラックは企業として「協力」という立場で運営に関わっています。

「地域で支えるサイバーセキュリティ」 自走可能な草の根啓発をめざして - Grafsec

そのため、自治体(教育委員会含む)×警察×地元の市民ボランティア団体×Grafsec×民間企業(ラック)の組み合わせで開催しており、関わったどの組織にとっても初めての試みでした。難しく感じるセキュリティの知識を、ゲームを通じて学ぶことによって、将来を担う子どもたちに情報セキュリティに関心を持ってもらい、情報リテラシーやセキュリティ意識をそなえたデジタル人材を育成することが狙いです。

子どもたちを対象に、難しい印象を持たれがちなサイバーセキュリティについて理解を深めてもらう、意義のあるイベントにもかかわらず、ゲームで楽しみながら学べるのは興味深いと感じました。サイバーセキュリティに、硬い印象を持たずに興味を持ってくれる子どもが増えることを期待します。

私自身、広報としてラックの公式X(旧Twitter)の投稿で、ラックの仕事ファイルに記載されているサイバーセキュリティの仕事をお伝えしています。その中で、難しそうと思われがちな「サイバーセキュリティ」をわかりやすく伝えられたら良いなと日頃から感じていたため、こうしたイベントに参加し、啓発に関われるのは貴重な経験でありとても嬉しく感じました。

三島市民生涯学習センター
生涯学習センターの3階で開催されました
子どもたちに配った資料、サイバーセキュリティ仕事ファイルもあります
子どもたちに配った資料、サイバーセキュリティ仕事ファイルもあります

主なプログラム内容

プログラムの中でも、メインとなった3つのプログラム内容についてレポートします。どのプログラムも「サイバー」や「セキュリティ」について分かりやすく、かつ楽しんで、理解できるプログラムとなっていました。

サイバーセキュリティの仕事にはどんなものがある?

サイバーセキュリティに関わる仕事について分かりやすく紹介する、「サイバーセキュリティ仕事ファイル」を製作した、ICT利用環境啓発支援室の高橋が、サイバーセキュリティの仕事について話しました。

「サイバーセキュリティの仕事と聞いて、どんな仕事をイメージしますか?」という質問に、子どもたちは皆、真剣に考えている様子でした。セキュリティに興味は持っているものの、セキュリティの仕事を具体的にイメージできている子は、少ないようですね。

講話中の子どもたちの様子
真剣に聞いている様子の子どもたち
講話中の子どもたちの様子
「サイバーセキュリティの仕事にはどんなものがあるでしょう?」

高橋は、講話の中で「例えば、警察官や学校の先生も、サイバー犯罪捜査官だったり情報科の先生だったりとサイバーセキュリティに関する仕事がある」と言っていたのが印象的でした。身近な職業の中にも、サイバーセキュリティに関わる仕事は多いので、子どもたちに伝わると良いなと感じます。

サイバーセキュリティのゲームをやってみよう!

次に、サイバーセキュリティについて理解を深めてもらうゲーム、「セキュリティ専門家 人狼」を実施しました。

※ こちらのゲームは、特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会で販売されています。
「セキュリティ専門家 人狼」JNSA教育部会 ゲーム教育ワーキンググループ | NPO日本ネットワークセキュリティ協会

ルールは、役職をサイバーセキュリティに関わる仕事や犯罪者に設定し、あとは一般的な人狼と同じゲーム内容です。

役職カードの中には、「フォレンジックエンジニア」や「コマンダー」など聞きなじみのない言葉もありました。しかし、子どもたちは、ゲームマスターの説明に耳を傾けながら自分の役職を全うしており、話し合いの際にはよく発言していました。怪しいと思う人にしっかり指摘をする様子には、小学生とは思えないほどの鋭さを感じました。

「セキュリティ専門家 人狼」体験中の子どもたちの様子
「セキュリティ専門家 人狼」体験中の子どもたちの様子

ゲームは、2回行われましたが、子どもたちからは「もう1回ゲームをやりたい!」という声が聞こえてきました。また、ゲームの感想を聞いてみたところ、「サイバーセキュリティに関しての知らないことへの理解が深まった、学べた」と、開催者側の狙い通りとも言える嬉しい回答をしてくれた子もいました。

ゲームを通して、楽しいだけではなく、サイバーセキュリティについてより詳しくなったと感じてくれる子がいたのは、イベント開催者にとってなによりのやりがいになったと言えますね。

警察官と話してみよう!

次に、子どもたちが静岡県警察(以下、静岡県警)の警察官になんでも質問できる「警察官とはなしをしよう」というプログラムの様子を紹介します。子どもたちはどんな疑問を持っているのでしょうか。

──サイバー被害はどれくらい?

静岡県警の方からサイバー被害の実態の話を聞いて、子どもたちの想像を超える内容だったようで、皆、驚いている様子でした。中には、身近な経験をふまえて、ゲームでのハッキング被害について詳しく質問をしている子もいました。

警察官から子どもたちへの質問もありました。

──警察にはどんなイメージを持っていますか?

「事情聴取をしているイメージ」「怖いイメージ......」と答えていました。やはり、少し厳かなイメージを持っている子が多いようでした。しかし、講演後に改めて聞いてみると、「最初は怖い人だと思っていたが、話を聞いてみると、自分たちの生活を守ってくれ、自分たちのことを考えてくれる優しい人だと思った」とイメージが変わったことを教えてくれました。

静岡県警の方のお話しを聞く子どもたちの様子
静岡県警の方のお話しを聞く子どもたちの様子
メモを取ったり、真剣に話を聞いたり、講演のはじめよりも興味を持っている様子がとても印象的でした

開催に携わったラック社員にインタビュー

今回のイベントは、初めての試みだったとのことですが、一体どのような想いや展望を持っているのでしょうか。イベントで、司会を務めた吉岡、イベント企画に携わった尾方に、話を聞きました。

左からコーポレートコミュニケーション室 高橋、ICT利用環境啓発支援室 尾方、吉岡
イベントが終わってから、後日、取材をしました

──今回のイベントで伝えたかったことは?

吉岡
サイバーという言葉は理解されているが、セキュリティという言葉は、あまり認知されていません。セキュリティという言葉を聞いて、すぐに「衛る」という言葉が出てこないため、こうしたイベントを通して広めていくことを目標としていました。
尾方
インターネットを安全に利用してもらうために、より能動的により楽しく学ぶことができる「実感できる情報セキュリティ」イベントを目指しました。社会を色々な立場で支える人たちと交流することにより、多角的な視点を持ってもらえることも期待しました。子どもたちがみな熱心に参加し、ゲームを楽しんだり、疑問や興味を深堀したりする様子を見ることができてその目的は達成できたように思います。

──今後も、こうしたイベントを実施しますか?

尾方
今回、初めて開催してみて手ごたえがあったため、今後も継続して色々な地域で子どもたちに情報リテラシーやサイバーセキュリティの理解を広めていく活動を行いたいです。
吉岡
その土地ごとにいろいろな特徴があるため、それぞれの土地の参加者や雰囲気に合わせてイベントを開催していきたいです。あとは、ゲーミフィケーションを積極的に導入していきたいと考えています。セキュリティという言葉になじみがない人が、サイバーセキュリティについて知るには、学びにプラスしてゲームといったような楽しさがあった方が、より理解を深めることができると思います。
尾方
そうですね、今後、啓発イベントの中にもっと、シンプルでかつ楽しんでもらえるゲームを取り入れていきたいですね。

──(次回開催があれば)参加を考えている方へのメッセージ

2人
セキュリティという言葉を聞くと、あまりピンとこないという方や難しく感じる方もいると思います。しかし、地域に寄り添い、またゲームなどを通して楽しく、サイバーセキュリティの仕事やインターネットを安全に使う方法を学ぶことができるイベントを用意する予定です。ぜひ参加していただきたいです。

さいごに

サイバーセキュリティをより身近なものとして子どもたちに感じてもらう、という目的を達成しているイベントであり、見ていて心が温かくなりました。

入社2年目の私自身が、小学生の高学年や中学生くらいの時は、まったく、サイバーセキュリティという言葉を聞いてもピンとこない、分からないという状態でした。デジタル社会が進み、セキュリティの安全性が重要視されてきている現代だからこそ、もっと知りたい、理解したいという子どもたちが多くなってきている印象です。これからも需要が高まるイベントだと感じました。

今回、レポートした「夏休み!目指せホワイトハッカー!」のような啓発イベントを積極的に今後も展開していきます。ぜひ参加してみてください。

冒頭で記載した新鮮なお魚のどんぶりランチ、もうすでにもう一度食べたい......!
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