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ラックピープル | 

子育てをしながら働くということ

昨年4月末に育児休業から復帰して、そろそろ1年が経とうとしています。女性の活躍推進や働き方改革などに注目が集まっていますが、何よりも大事なのは、多種多様な環境・境遇を知り、相互理解を深めることだと思っています。そんな思いから、2児を育てているワーキングマザーの昨年度就業状況をリアルにお伝えします。

感染症など各種病気の洗礼

保育園に無事入れたと安堵して復帰したワーキングマザーに襲い掛かる受難、それは集団生活をする上で避けることが難しい感染症の病気の洗礼です。乳幼児は初めての集団生活に入り、数々の病気にかかります。発熱、手足口病、溶連菌、ヘルパンギーナ、プール熱、ウイルス性胃腸炎、ノロウイルス、ロタウイルス、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、RSウイルス、とびひ、りんご病、麻疹、水疱瘡...数え切れない病気が1年間総当り攻撃をしてきます。保育園登園後、37.5度以上の発熱、3回以上の下痢、嘔吐があれば、経過観察を伴わない迅速な報連相電話により早退&お迎えフェーズへ移行します。

就業状況の比較・有給休暇取得の理由

第1子の育児休業から復帰した2012年度以降と、第2子の育児休業から復帰した2016年度の就業状況を比較してみます。なお、2015年度は育児休業取得中のため、比較対象外とします。

就業状況
就業状況

勤務形態はフルタイム(2012年4月~6月は時短勤務)ですが、上記の月平均勤務時間を年度でみていくと、大体130時間前後です。子供の人数による月平均勤務時間に大きな変化はありませんが、子供2人になると、年間の有給休暇取得日数が1.5倍に増えていました。このため、増加した背景を探るべく、取得した有給休暇の内訳についてグラフ化してみました。

2016年度に取得した有給休暇の内訳
2016年度に取得した有給休暇の内訳

2016年度に取得した有給休暇のうち、最も多かった休暇理由は、予想通り「子供の看病のための休み」でした。私が客先訪問や報告会などの日、家庭内でインフルエンザが蔓延して登園禁止となった際には夫が休みを取得していたため、家庭内での看護休暇総日数は年間20日程でしょうか。もし、母親が常に休む家庭内運用にした場合、営業日換算で1ヶ月まるまる子供の病気でお休みするくらいのレベルですね。最近の私の場合ですと、子供の持病が完治して大学病院での定期健診がなくなった事や、近所の小児科が土曜日にも予防接種をやってくれる事が非常に助かっています。

次に多かったのは、「保育園行事」と「家庭事情」による休みです。保育園行事は、昼をまたぎ1日かがりの保育参観もあれば、午後半休で対応可能な夕方だけの保護者会などがあります。これも2人分になったため、休みが増えた要因の1つと言えるでしょう。保育園の行事は任意参加のため、参加しなくても良いと考える場合は、減らすことができる部分です。内訳の結果としては、子供のための有給休暇が半分を占めていたというものでした。正直なところ、もっとリフレッシュしたいです。

たとえ、月平均稼働130時間前後であっても、就業日数が少なくとも、他の社員たちと同じ土俵で仕事をこなし、成果を出していかないと会社の評価に繋がりません。ワーキングマザーは、効率を高めて生産性という指標で戦って生き残るか、それともキャリアを諦める道を選ぶか、そんな境目に立っている足場の悪いガタガタした梯子に焦燥感を押し殺しながら登り続けています。

多様性を考慮した働き方や評価指標を!

高度成長期は、男性が働いて家族を養い、女性が家事・育児を行うといった役割分担が明確でした。しかし、これからはますます核家族化と女性の社会進出が進み、従来の役割分担では立ち行かず、男性も仕事をしながら家事、育児、介護をするのが当たり前という世の中に変わっていくと感じています。まさに今はその時代の変革の真っ只中であり、女性社員だけでなく、男性社員も視野に入れた「多様性を考慮した働き方や評価指標」が必要であると考えます。

今年度、ラックには「働き方改革推進室」という新組織ができました。さまざまな社員の考えを共有し、ラックもどんどん変革していくのだと思います。
「我が家の子供も成長し、病原体に負けない屈強な身体へと変化していって欲しいものだ」と思いながら、今日もワーキングマザーは通勤電車の中で栄養価とバランスを考慮した献立に頭を悩ますのです。

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