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サイバーの世界を体感できるショールーム「LAC Vision Room」をオープンしました!

デジタル技術が社会やビジネスの基盤となる今、ITの進化は私たちの生活や産業のあり方そのものを変えつつあります。便利さやスピードを支える一方で、信頼や安全をどう確保するかが、あらゆる分野に共通する課題となっています。セキュリティはもはや特別なものではなく、ITの世界に当たり前に含まれている存在です。ラックはこうした考えのもと、ITとサイバー社会の未来を多面的に体感できる場として、新たなショールーム「LAC Vision Room」を開設しました。

この記事では、LAC Vison Roomができた背景や体感できる内容、立ち上げに込めた思いを紹介します。

LAC Vison Roomができた背景

これまでラックは、セキュリティの現場を実際に見て感じてもらうことで、その重要性や社会的な役割を伝えてきました。かつては、人が監視や防御を担う姿からセキュリティを理解してもらうことに意義がありましたが、今やテクノロジーとセキュリティは切り離せない関係となり、社会全体で向き合うべきテーマとなっています。

LAC Vision Roomは、経営者やビジネスパーソン、エンジニア、学生など、あらゆる立場の方がサイバーの世界を身近に感じ、未来のIT社会を考えるきっかけを提供する空間です。ここでは、防御や監視の仕組みを見せるのではなく、テクノロジーが人や社会にもたらす影響を感じることで、これからのIT社会のあり方をともに考える経験を提供します。

LAC Vison Room

LAC Vision Roomで体感できること

LAC Vision Roomでは、サイバー攻撃の可視化や未来のIT像などを、JSOCが実際に観測しているデータを活用した体験型の展示で学べます。ITにあまり詳しくなくても直感的に響き、理解と意識の変化を促すことを狙いとしています。特に、Cyber Attack Visualizer(サイバーアタック・ビジュアライザー)を使ったダイナミックなビジュアルによる脅威の可視化は、攻撃の規模や影響をリアルに感じられる仕掛けです。サイバー攻撃が社会やビジネスにどのような影響を与えるか実感できます。

Cyber Attack Visualizer
Cyber Attack Visualizer(サイバーアタック・ビジュアライザー)
Immersive Brand Video
Immersive Brand Video(没入型ブランドビデオ)

ラックが掲げるパーパス「信じられる社会」の実現に向け、サイバーアタックへの取り組みを可視化した没入型動画コンテンツを用意しています。サイバー攻撃が社会やビジネスに及ぼす影響と、対策の必要性を身近に感じられます。

LAC's Strength
LAC's Strength(ラックの強み)

ラックの沿革や、サイバーセキュリティに関する専門組織の活動、人材育成への取り組みを、プレゼンテーション形式でご覧いただきます。インターネットの黎明期から取り組んできた事業の全体像や、ラックの強みを直感的に理解できる内容です。

また、LAC Vision Roomは3つのゾーンで構成されており、様々な用途での利用を想定しています。

シアターゾーン

シアターゾーンのImmersive Brand Video

没入感のある大型壁面ディスプレイと地球を模した半ドーム型ディスプレイを設置したメインゾーンです。セミナーやウェビナーなど様々なイベントを実施するほか、社内外の交流を図るコミュニケーションスペースとして利用します。

ミーティングゾーン

ミーティングゾーン

商談や対面ディスカッションに利用できる、大型モニターとミーティングデスクを用意したゾーンです。

カウンターゾーン

カウンターゾーン

多彩なコミュニケーション手段として活用できるバーカウンターです。イベント開催時にはお酒も出る......かもしれません。

何をすべきかを考える場を目指して

LAC Vision Roomの開設には、多くのメンバーの知見と想いが込められています。構想段階から、「この部屋でお客様にどんな体感をしてもらいたいか」を軸に議論と試行を重ねてきました。ここでは、プロジェクトに関わったメンバーから、この空間に込めた思いや、ここで感じていただきたいことをお伝えします。

「サイバーとは何か」を感じ取れる場に

ラックは、セキュリティの枠にとどまらず、ITの世界で今何が起きているのかをわかりやすく伝え、体感できる場としてLAC Vision Roomを立ち上げました。従来はJSOCの見学を通じてサイバーセキュリティの一端を紹介してきましたが、SOCだけがサイバーの世界ではありません。企業の事業や社会全体の未来を見据え、ITとセキュリティを総合的な視点で伝える場へと進化させています。

上原 孝太
LAC Vision Room推進責任者、
事業統括部の上原 孝太

サイバーの世界は目に見えにくく、専門外の方には理解しづらい領域です。そこで、来場者が「サイバーとは何か」を感覚的に理解できるよう、没入感のある空間と参加型のコンテンツを用意しました。社会全体のセキュリティ意識を高める啓発的な役割と、実際に課題を抱える企業がより踏み込んだ議論を行える実践的な場、両面を意識しています。

1つの空間で多様な使い方を想定した場づくりは、ラックにとっても新しい試みです。どのようなコンテンツがあれば、来場者にメッセージが伝わり、サイバーの世界や私たちの取り組みを理解してもらえるか社内から幅広く意見を募り、中心メンバーを軸に素案を作り上げました。プレオープン段階から多くの反響や要望が寄せられており、今後も柔軟に反映していく予定です。

サイバーセキュリティはITの一部ではなく、企業のビジネスを支え、未来を形づくる根幹の要素です。会社の未来を描くうえで、本当に必要なものは何かを考え、「ITでこんなことができるなら、自社でもこんな挑戦ができるかもしれない」といった発想のきっかけとなる場になることを目指しています。

脅威を可視化するCyber Attack Visualizer

JSOCのお客様を狙った攻撃を可視化するCyber Attack Visualizerは、日々世界中から届く膨大な攻撃を、誰でも直感的に体感できるコンテンツです。データ提供の要件検討や攻撃内容説明の資料作成からプロジェクトに参加し、サイバーセキュリティに詳しくない方も理解できるビジュアルの表現を工夫しました。

芹澤 宗寛(写真左)、阿部 正道(写真右)
Cyber Attack Visualizer制作の中心となった、
JSOCの芹澤 宗寛(写真左)と、阿部 正道(写真右)

従来はJSOCの見学通路にて設備や運用状況をご覧いただいていましたが、今回のCyber Attack Visualizerでは、より多くの方がサイバー攻撃のリアルなイメージを体感できるよう進化させました。攻撃の種別や細かいデータよりも、「大量の攻撃が日々起きている」という事実を視覚的に感じてもらうことを優先しています。

今後は、Cyber Attack Visualizer上で詳細分析ができる機能やAIを活用した自動検知、来訪者が自由に操作できるインタラクティブなコンテンツも検討中です。また、学生の皆さんにはサイバーセキュリティの仕事を身近に感じてもらい、職業体験やインターンシップ参加のきっかけになればと考えています。JSOCでは毎年夏にインターンシップを募集しているので、ご興味がある方は来年ぜひご応募ください。

可視化を通じて、「自分たちは何をすべきか」「どう行動すべきか」を考える場としても活用していただきたい。困ったときや迷ったときには、ぜひラックに相談してもらえることを願っています。

一度来たら忘れられない体験をつくる

展示を設計する上で意識したのは、一度来たら忘れられない体験をつくることでした。印象に残るコンセプトの策定や仕掛けを随所に取り入れ、来場後に「そういえば、あのセキュリティの話はラックだったな」と思い出してもらえるように工夫しています。デザインモチーフに地球を採用したのは、ラックの社名「Little eArth Corporation」に由来します。インターネットがまだ一般化していなかった創業当時、テクノロジーが地球の距離や時間を縮める未来を見据えて名付けられました。

肥後 向邑(写真左)、向山 暢彦(写真右)
コンセプト検討や策定デザイン、機能要件の整理、構築を担当した、
オフィスマネジメント室の肥後 向邑(写真左)と、向山 暢彦(写真右)

空間は大きく3つのエリアで構成しつつも、来場者が自然に行き来できるように設計しました。また、打ち合わせで訪れた方にも興味を持っていただけるよう、受付近くの待合スペースからも内部の様子が見える造りにしました。オフィス家具や什器は、LAC Vision Roomのコンセプトに沿ってサイズや色味、素材の一つひとつを丁寧に選びました。中央の地球儀もサイズ感などを実寸大で確認しながら、最適なサイズを決めていきました。シアター部分は、圧迫感が出ないようにバランスを調整するなど、細部まで試行錯誤を重ねています。明確な正解がない中で最適解を探り続ける作業の連続でした。

LAC Vision Roomづくりは、旧JSOC見学施設以来となる大きなコンセプトチェンジでした。各事業部参加の社内ワーキンググループにおいて知見を持ち寄りコンセプト策定や展示内容の検討、策定をしました。サイバーセキュリティだけでなく、システム開発や啓発活動など、ラックの幅広い取り組みを理解してもらえるよう工夫しています。日常やビジネスのさまざまな場面を、ラックの仕事が支えていることを感じてもらえる場所にしたいと考えています。

さいごに

LAC Vision Roomのネーミングは社員公募で、接戦の末2025年度入社の社員の提案が採用されました。ここでの様々なイベントなど社内外の交流を通じて、よりよい未来に繋げていきたいという想いが込められています。

今後は、ラックグループが蓄積してきたサイバー対策のナレッジ共有や最新トピックスの発信に加え、パートナー企業との共創やオープンなコミュニケーションの場としての活用も予定しています。最新のサイバーの世界を体感しながら、課題解決のヒントを得ることで自身の組織や社会全体の未来を考えるきっかけになったら嬉しいです。

これからも、ラックの情報発信にご注目ください。

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