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"すごうで 2019" の活動レポート

本レポートは、ITに関する突出した技術力やアイデアを持つ若者の才能の芽を発掘し、支援する「すごうで」において、一年間のプログラムを終えた支援対象者のレポートです。

"すごうで2019" 支援対象者

東京都在住の中学1年生
二ノ方 理仁(にのかた りひと)

私は、すごうで2019を通じて、情報科学を学習し、さらにコンパイラ基盤bittnを制作する活動に取り組みました。

情報科学の学習をした目的は、目に見えないコンピュータ基盤を支えている技術を体系的に学び、技術者として役立てられるようになるためです。まず、情報科学の基礎の技術書を読み、OS、計算機概論と機械学習、アルゴリズムとデータ構造、コンパイラなどについて理解を深めました。

さらに、勉強会やワークショップにも参加させていただきました。特に、夏休みに参加したアメリカのスタンフォード大のサマーキャンプは大きく心に残っています。スタンフォード大学という恵まれた環境で、AIと機械学習の勉強をできたことが素晴らしい経験でした。スタンフォード大学は1960年代からAIの研究を始めていて、今もArtificial Intelligence Laboratoryで最先端の研究が進められています。

講師はシリコンバレーの現役の技術者やスタンフォード大学の大学院生で、本当に素晴らしい先生方に教えていただき嬉しかったです。また、異文化に身を置いたことで見識が広がりました。現地で2週間、3名の外国人の生徒と同じ部屋での寮生活が、今までにない経験で楽しかったです。

他にも、オープンソースサミット、CODE BLUE、セキュリティ・ミニキャンプといった貴重な勉強の機会をいただきました。最先端の研究者・技術者の方の発表を聞くことができ、自分の開発へのモチベーションが高まりました。

様々な支援をいただき私が制作したものは、コンパイラ基盤「bittn」です。bittnはドメイン固有言語(DSL)を簡単に作るための小さいコンパイラ基盤です。汎用言語の仕様に合わせる必要がなく簡潔に書け、構文の自由度が高いDSLを、既存のコンパイラ基盤より短時間で作れます。10月からbittnの制作をスタートし、メンターの三宅さんに第一線で活躍するエンジニア目線でアドバイスを毎月いただきました。技術的な質問への回答や設計のアドバイス、学習の方法を教えていただくなど、とても有難かったです。

最後にbittnを作るために学んだことをまとめ、情報処理学会全国大会の中高生情報学研究コンテストに応募しました。その結果、中高生研究賞優秀賞と若手奨励賞をいただくことができました。

すごうでの活動期間は1年間と長く、正直少し辛いと感じたこともありました。中学校に進学したばかりで学校生活に慣れないことも多く、両立が難しいときもありました。また、なかなか開発が進まないのに期日は迫ってきて困ったこともありました。しかし、普段会えないような様々な方の話を聞き、学校の外での貴重な経験を積むことができました。また、自己管理の悩みと向かい合ったことで、明確な目標を立てコツコツ続けていくことが、長い期間の開発に臨むコツだと思いました。

1年間を無事終わらせることができたのは、すごうでの事務局の方々やメンターの方々にサポートしていただき、相談を乗ってもらったおかげだと思います。沢山の支援をしていただき、ありがとうございました。