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LAC WATCH
2019年01月31日 | ラックピープル

アイデア百出!ITで実現する「住みたいまち」とは~「CITPシンポジウム in 石巻」

こんにちは。金融システム第二部の福士靖子です。
昨年11月2日(金)、宮城県石巻市で「ITを活用した新たな社会価値の創造」をテーマとする、第二回CITPシンポジウムを開催しました。このシンポジウムの企画・運営に、私は社外活動の一環で当初から携わっており、第一回開催までの経緯や、開催当日の様子は過去にLAC WATCHでも紹介しています。

この記事では前回に続き、シンポジウムの中で実施したワークショップの様子をご紹介します。

CITPとは

本題に入る前に、CITPについて簡単に説明しましょう。CITPとは、高度な専門知識と豊富な業務実績を持つ情報技術者のことをいい、認定を受けるには、知識と経験を業務で発揮しているだけでなく、技術の発展や後進の育成など社会貢献を行っていることが求められます。今回のシンポジウムも、私が幹事として参加するCITPのコミュニティが社会貢献活動の一つとして取り組んでいます。

シンポジウムの目玉となるこのワークショップは、CITP認定者と学生との交流、将来のIT人材の育成に加え、被災地の支援を目的として実施しているもので、会場の石巻専修大学には、平日にも関わらず、同大理工学部の学生9名をはじめ、30名弱の参加者が集まりました。はるばる名古屋から駆け付けてくれたCITP認定者もいます。また、同学部の亀山充隆教授や石巻市役所ICT総合推進室の方にも議論に加わっていただきました。

「住みたいまち」とはどんなまち?

さて、今回のテーマは「住みたいまち」です。石巻市の人口は震災の影響で大きく減少し、今も減り続けています。市のオープンデータによると、平成17年から29年までの12年間で生産年齢人口(15~64歳)は2割減少し、14歳以下の人口も3割減少しています。石巻の生産年齢人口をこれ以上減らさないためには、住み続けたくなるまちを目指す必要があります。

では、具体的にそれはどのようなまちなのでしょうか。
まずは各自が思い描く「住みたいまち」を挙げ、その後、チームごとに1つに絞り込んでITで実現するためのアイデアを考え、発表してもらいました。

ブレインライティングの手法で一体感醸成

このときに参考にしたのは、ブレインライティングという手法です。これはブレインストーミングの一種で、短時間でアイデアを次々と書き出していき、数多くのアイデアが出た中から良いものを絞り込んでいくというやり方です。日頃、人前で自分の意見を述べる機会があまりない、苦手だという人でも、ブレインライティングなら心理的負担が少ない特徴があります。初対面同士ということもあって意見交換が不調に終わった前回の反省を踏まえて、「全員参加」できる方法を探し、たまたま社内勉強会で教わったこの手法を採り入れてみました。

結果は大成功!全員が頭をフル回転させ、実にさまざまなアイデアを出してくれました。一体感が得られたからか、その後のチーム内での絞り込みの検討もスムーズに進んだようです。

最後は立ち上がって纏めます
最後は立ち上がって纏めます

計5チームによる発表の後、「最も未来志向、新技術志向」「最も実現性が高い」「最も効果的」「最も今後の発展性がある」「最もユニーク」という5つの観点で、参加者にその場で投票してもらい、即時開票で表彰式を行いました。 ここでは2つのアイデアを紹介します。

病院に向かうバスの中で問診や検査が終了!?

1つは「目的地に着くまでに何かができるバス」です。 例えば、具合が悪くて病院にかかろうと考えたとき、何科に行けばよいかわからないことがあります。また、病院に行っても長時間待たされ、検査してまた待たされてという経験がある方も多いでしょう。そこで、移動する間に車内で簡単な診察ができるバスのアイデアです。

利用者がバスに乗ると、センサーで体温、血圧などの測定をし、問診を受けて診療科の振り分け、予約までが行われ、目的地に着くと診療科が決まっていてスムーズに診察に入れるというアイデアです。 「移動時間の間に何かができる」という考え方は病院以外にも応用できますので、「広がりがあるで賞」に決まりました。

バスをどう使うか検討しています
バスをどう使うか検討しています

地方の生活には自家用車やバスが欠かせません。さらに石巻市では、震災復興の工事がいまだにあちこちで続けられ、通行止めになっていたり、迂回が必要だったりする所も多く、通勤・通学の時間帯は渋滞も発生しています。そのため、バスの活用や自動運転技術の利用といった交通手段に関心が高く、ここで紹介したアイデアの他にも、AIを使った相乗りマッチング、オンデマンド配車で交通の便を良くするシステム、お酒を飲んだ後に自動運転で自宅に連れて帰ってくれるシステムなどのアイデアが生まれました。

実現なるか?! 「ササニシキ復活計画」

「ササニシキ復活計画」と題した農業の工場化のアイデアもありました。
石巻市というと漁業のイメージがありますが、北上川の河口に位置しており、肥沃な土地が広がっていて農業も盛んです。ササニシキは宮城県で開発されたお米で、あっさりしていて硬めの食感が特徴です。一時期はコシヒカリと並ぶ人気の品種だったのですが、いもち病に弱く、天候に左右されやすいという弱点があり、今ではほとんど作られていません。

そこで、工場でササニシキを作ってしまおうというアイデアです。工場内であれば天候被害からイネを守ることができ、病害虫も防げるので農薬を最少限に抑えられます。生産管理もしやすくなり、トレーサビリティの向上も可能になります。

コスト面での問題はありますが、すでに工場でレタスを栽培する取り組みをしている企業もありますし、おいしくて安全なら多少高くても買いたいという一定の需要はありますから、実現する可能性はあるだろうということで、このアイデアは「実現性が高いで賞」を受賞しました。

アイデアの実現に向けて今後も継続

表彰式の後は懇親会で、学生の皆さんと交流を深めました。学生の皆さんにとっては、IT業界の生の声を知る良い機会になったようです。

今回は、「予算については考えない」という条件でのアイデア出しだったため、夢が膨らむ内容が多かったのですが、到底無理なものではなく、既存の技術の組み合わせで実現可能と思われるアイデアも多かったため、引き続き、実現に向けて検討を発展させていけたらと考えています。
一方、運営面では人手不足のためこのままでは続けていくことが難しいと感じており、参加者を増やすための取り組みや、市や大学も巻き込んだ持続可能な体制づくりの検討を始めています。

今回の活動内容は、2019年2月5日(火)に東京都内で開催される「ソフトウェアジャパン2019* 」のCITPフォーラムで報告します。入場無料ですので、CITPコミュニティの活動に興味がある方はぜひお越しください。


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