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2023年 社長年頭挨拶

新年あけましておめでとうございます。平素より格別のご理解を賜り厚く御礼申し上げます。

年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。

昨年末に選出された漢字は「戦」でした。ロシアによるウクライナ侵略だけではなく、コロナなど感染症、貴重な材料や資材不足による調達難の顕在化とその確保。さらにランサム攻撃を代表とするサイバー脅威、北朝鮮による度重なる大陸間弾道弾などの発射、南シナ海・東シナ海・台湾などにおける一方的な現状変更への試みなど、私たちを取り巻く環境は緊張感をもって注視し、対応への準備が怠れない時代になってきているものと考えます。

軍事的な脅威でもハイブリッド戦という言葉を耳にすることが増えてきました。軍事侵攻と同時に、例えば、相手方の放送や通信システムをサイバー攻撃で破壊しておく、エネルギー関連施設をサイバー攻撃で混乱させるなど、国のインフラをサイバー攻撃で混乱させ軍事的な活動を優位に進めるものです。その目的は、経済的ダメージを負わせる或いは偽の情報で国内を辟易させる或いは混乱させるなどですが、これまでは他国のことでこの平和な日本でそういったことが真面目に意識されることはまだまだありませんでした。

しかし、視線をヨーロッパからアジアに向けてみると、日本も他人事でないことがよくわかります。それでも、まさか日本において物理的な攻撃がなされるとはなかなかイメージできないかもしれません。サプライチェーンの薄いところをついてある業種の生産や物流を混乱させ経済的に精神的にへこませる、或いは偽の情報を巧みにばらまき世論を誘導していくことなどを軍事作戦として考慮・シミュレーションしている国が存在することは、もはや想定しなければならない時代であるのかもしれません。

また、世界の経済がデジタルインフラに依存している時代においては、ランサム攻撃に代表される金銭目的のサイバー犯罪の脅威も、ある種の国を始め高度な経済組織として益々暗躍し増大するのではないかと危惧をしています。

私たちは、サイバーセキュリティ企業として、世界の脅威をしっかりとらえ、情報が必要な方々といち早く共有、様々なセキュリティ対策が必要な方々に行きわたるよう、たしかなテクノロジーで「信じられる社会」を築いてまいります。

本年も、より一層のご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。

株式会社ラック
代表取締役社長 西本 逸郎

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