KDDI株式会社との事業拡大に向けた業務・資本提携の強化についてのお知らせ
2013年12月 9日 | プレス
当社は、2013年12月9日開催の取締役会において、KDDI株式会社(代表者:代表取締役社長 田中 孝司、以下、KDDIという。)との間で、事業拡大に向けた業務・資本提携の強化について決議いたしました。
なお、今回の業務提携の実効性を高めるため、KDDIは当社の筆頭株主であり主要株主である有限会社コスモス(本社:千葉県船橋市、以下、コスモス社という。)の取得を通じて、当社株式(6,889,800株、所有割合:25.8%)を間接的に追加取得し、当社との資本提携を強化するものであります。
記
1. 業務・資本提携の理由
当社とKDDIは、2007年11月にセキュリティ・ソリューション分野での業務提携を開始し、また、両社の協業を一層強固なものとするために資本提携を行いました。これにより、KDDIが提供する法人向けセキュリティ・ソリューションサービスに関し、顧客満足の最大化並びに相互事業の発展を目的として、法人向けセキュリティ・ソリューションサービスにおける事業分野において、協業、業務提携を進めてきました。
昨今、ネットワーク、クラウドなどインフラやスマートフォンなどのスマートデバイスが社会においてに不可欠な基盤となり、急速に浸透してきています。そうした中、情報セキュリティに対する脅威も増大してきており、より高度なセキュリティ対策が求められています。通信事業者としてインフラ等を提供しているKDDIも、お客さまが安心してお使いいただける安全な環境の提供をより強化することが急務となっています。
そのため、当社とKDDIそれぞれが強みを有する分野における両者の競争力を強化し、ICTサービス(特にセキュリティサービス)において、お客さまに最適なサービスを提供するために、更なる提携関係の強化を図ります。
2. 業務・資本提携の内容等
(1)業務提携の概要
当社が提供するセキュリティサービスを、KDDIが提供するクラウド、ネットワーク、モバイル等のサービスへ組み込み、セキュリティ運用を含めてワンストップでサービスを提供します。これにより、お客さまは、脅威となる様々なセキュリティリスクを回避でき、安心して、ネットワーク環境をお使いいただくことが可能となります。
この業務提携のために必要な営業・技術に関するノウハウ、情報、リソースを相互に提供することにより、当社とKDDIは、SOC事業(Security Operation Center事業)の強化・拡充、新サービスの開発・提供(社内セキュリティ監視サービスなど)、セキュリティに対するサポート、コンサルティングサービスの拡充などを展開していきます。
(2)資本提携の内容
KDDIは、コスモス社の取得を通じて、当社株式を間接的に追加取得します。これにより、KDDIは当社のその他の関係会社となります。
また、人的交流の一環として当社はKDDIより人材の受け入れを検討中です。
- 資本提携実行日(譲渡実行日)
2013年12月26日、又は2014年3月31日を越えない範囲で当事者が別途合意する日 - 当社株式の取得株式数及び株式取得後の出資比率
8,304,000株、31.1%(うち間接保有分 6,889,800株、25.8%)
3. 業務・資本提携の相手先の概要(2013年9月30日現在)
(1)名称 | KDDI株式会社 | ||
---|---|---|---|
(2)所在地 | 東京都新宿区西新宿2丁目3番2号 | ||
(3)代表者の役職・氏名 | 代表取締役社長 田中 孝司 | ||
(4)事業内容 | 電気通信事業 | ||
(5)資本金 | 141,851百万円 | ||
(6)設立年月日 | 1984年6月1日 | ||
(7)大株主及び持株比率 | 京セラ株式会社 | 12.76% | |
トヨタ自動車株式会社 | 11.09% | ||
日本マスタートラスト 信託銀行株式会社(信託口) | 5.00% | ||
日本トラスティ・サービス 信託銀行株式会社(信託口) | 4.04% | ||
ステートストリートバンクアンドトラストカンパニー (常任代理人 香港上海銀行東京支店) |
2.94% | ||
※上記の他、自己株式7.86%を保有。 | |||
(8)上場会社と当該会社との間の関係 | 資本関係 | KDDIは、当社株式1,414,200株(発行済株式総数の5.29%)を保有しております。 | |
人的関係 | 該当事項はありません。 | ||
取引関係 | 当社とKDDIは、セキュリティ・ソリューションにおいて業務提携を行っております。 | ||
関連当事者への該当状況 | 該当事項はありません。 | ||
(9)当該会社の最近3年間の連結経営成績及び連結財政状態 | |||
決算期 | 2011年 3月期 |
2012年 3月期 |
2013年 3月期 |
連結純資産(百万円) | 2,171,839 | 2,128,624 | 2,323,363 |
連結総資産(百万円) | 3,778,918 | 4,004,009 | 4,084,999 |
1株当たり連結純資産(円) | 495,386.23 | 2,696.03 | 2,943.12 |
連結売上高(百万円) | 3,434,545 | 3,572,098 | 3,662,288 |
連結営業利益(百万円) | 471,911 | 477,647 | 512,669 |
連結経常利益(百万円) | 440,676 | 451,178 | 514,421 |
連結当期純利益(百万円) | 255,122 | 238,604 | 241,469 |
1株当たり連結当期純利益(円) | 58,149.78 | 290.58 | 315.90 |
1株当たり配当金(円) | 14,000.00 | 16,000.00 | 8,595.00 |
- (注) KDDIは、2012年4月25日開催の取締役会の決議に基づき、2012年10月1日付で、普通株式1株を100株に分割するとともに、1単元の株式の数を100株とする単元株式制度を採用いたしました。また、2013年1月28日開催の取締役会の決議に基づき、2013年4月1日付で、普通株式1株を2株に分割いたしました。このため、当該株式分割が2012年3月期の期首に行われたと仮定して1株当たり連結純資産、1株当たり連結当期純利益を算定しております。
4. 日程
(1)取締役会決議日 | 2013年12月9日 |
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(2)業務・資本提携締結日 | 2013年12月9日 |
(3)業務・資本提携開始日 | 2013年12月26日、又は2014年3月31日を越えない範囲で当事者が別途合意する日 |
5. 今後の見通し
本件による当社の今期業績に与える影響は軽微であります。
以上
株式会社ラックについて
2012年4月に持株会社ラックホールディングスと完全子会社3社(ラック、エー・アンド・アイ システム、アイティークルー)が経営統合し、高度な情報セキュリティ技術に裏付けられたITトータルソリューションを提供する株式会社ラック(新生ラック)として新たにスタート、サイバー社会の安全に貢献してまいります。前身であるラックは、1986年9月3日に設立され、セキュリティソリューション分野でのリーディングカンパニーとして、1995年より提供する「脆弱性 診断サービス」、国内最大級の「セキュリティ監視センターJSOC」による24時間365日の高度なセキュリティ監視・分析サービスの提供、「サイバー救急センター」による情報漏えい事故などの緊急対応・支援など、官公庁・企業・団体等のお客様に総合的なセキュリティソリューションサービスを提供しています。
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