ラックとアカマイ、13万台の盾で日本の企業を防衛
大規模化、巧妙かつ深刻化するDDoSサイバー攻撃に対応するセキュリティソリューションを提供
2013年3月 7日 | プレス
株式会社ラック
アカマイ・テクノロジーズ合同会社
株式会社ラック(東京都千代田区、代表取締役社長:髙梨輝彦、以下「ラック」)とアカマイ・テクノロジーズ合同会社(東京都港区、職務執行者社長:徳永信二、以下「アカマイ」)は、事業継続に危機をもたらす、大規模化し、より巧妙かつ深刻化する分散サービス妨害攻撃(DDoS攻撃)の防衛策として、アカマイのKONAセキュリティソリューションと、ラックのセキュリティサービスの提供で提携し、本日よりサービス提供を開始します。
インターネットの事業利用はますます拡大し、電子商取引市場は2020年には5倍の225兆円市場(※)となる見通しです。それに伴い企業を狙うサイバー攻撃が急増し、企業経営を襲う脅威がますます増加しています。サイバー攻撃時のウェブサイトのダウンは企業に多大な損失をもたらします。インターネット利用が前提の企業経営の課題として、たとえサイバー攻撃にあっても倒れないシステムが必要とされています。
DDoS攻撃は、複数のコンピュータからネットワークを通じて大量の不正なデータを企業のWebシステムに送信することにより、システムを使用不能にし、麻痺させ、事業継続に重大な影響を及ぼすため、その防衛策は、企業経営の重要課題となっています。DDoS攻撃は、通常の通信と区別がつかないため排除も難しいうえ、管理上のミスがなくても被害が発生します。さらに近年、業界に照準を絞った高度で大掛かりな攻撃や、ファイアウォールを回避するWebアプリケーション層への攻撃など高度化した攻撃が増加しており、このような予測不能な攻撃への防御は企業にとって喫緊の課題となっています。
アカマイのKONAセキュリティソリューションは、データ窃取、大規模なDDoS攻撃やそれによるサービスの停止を防ぐ、堅牢なクラウド・コンピューティング・セキュリティです。KONAセキュリティソリューションは、DDoS攻撃は止められないという常識を覆す、Webシステムが100%停止しないサービスです。DDoS攻撃により送られてくる大量の不正データは、企業のWebシステムやネットワークの許容範囲を超えて送られることで、サービスが停止します。KONAセキュリティソリューションは、世界81カ国に展開する約13万台のサーバ群によるネットワークを提供することで、高度なクラウドコンピューティング・ネットワーク上に仮想的に企業のシステムを構築し、DDoS攻撃を受け止めることで、システムが安定稼働を続けることを実現します。さらには、データ窃盗およびダウンタイムを防ぎ、サービスを妨害する攻撃を軽減するように設計されています。
ラックはアカマイのKONAセキュリティソリューションの提供に加え、国内最大級のセキュリティ監視センターJSOC(ジェイソック)における監視サービスの提供で蓄積してきたノウハウと併せることで、DDoS攻撃への対策を含めたセキュリティサービスを提供していけるよう協業してまいります。これにより、政府諸官庁や金融機関を始めとする両社の既存顧客のみならず、アカマイユーザへのJSOCサービスの提供や、全世界の新規ユーザに、より強固で、安心、安全を担保するセキュリティソリューションを提供していきます。さらに、両社が得意とするマーケットにおけるノウハウを共有することで、より広範な分野への効果的なソリューションを相互に模索、解決策を提供していきます。
以上
- ※Akamai, eTForecasts, Internet World Stats, National Science Foundation, IDC, IMS Reserch, Cisco, Ericsson, Zenith Optimedia, eMarketer, Goldman Sachs in-Stat, and ABI Reserarch.
2013年3月7日のリリースで「10倍の2500億円市場」と記載しましたが「5倍の225兆円市場」の誤りのため訂正いたしました。
参考資料
ラック、アカマイ連携による企業の利点
アカマイ KONAセキュリティソリューションの概要
アカマイ KONAセキュリティソリューションの主な特徴
- システム構築が不要
従来のハードウェア対策では導入が困難とされてきましたが、システム構築が不要になったため、短期導入が可能になりました。 - 保守・運用のターンキーでの提供が可能
煩雑な作業を要する保守・運用について、ラックが提供するターンキーでの対応が可能になりました。 - アカマイの高速化技術によりパフォーマンスの犠牲なし
強固なセキュリティ対策によりパフォーマンスに犠牲が生じることが多々ありますが、世界81カ国、約130,000台強を誇る「Akamai Intelligent Platform™」、ユーザそれぞれのWebエクスペリエンスに応じてパフォーマンスをインテリジェントに最適化する強力な統合ソリューション、Aqua Ionなどによってパフォーマンスの犠牲を生じさせません。 - 100%アベイラビリティ
確保が困難なアベイラビリティを100%保証します。 - 急激なトラフィック増への対応が可能
万が一サイバー攻撃により急激なトラフィック増が発生した場合でも「Akamai Intelligent Platform™」が増加トラフィックを吸収するため、追加対応は必要ありません。 - 国防クラスの確実な防御が可能
企業文化的に防衛意識が低くサイバーアタックへの耐性が低いお客様にも、グローバルな知見や長年のノウハウを結集した国防クラスの確実な防衛策を提供します。 - 常時ON + JSOCでの監視
従来のハードウェア対策ではサイバーアタックへの即時性が問題視されてきましたが、KONAセキュリティソリューションは常時ON、かつラックのJSOC監視システムと「Akamai Intelligent Platform™」との連携が可能です。 - ビジネス継続性の担保
サイバー攻撃の発生時でも、通常ビジネスは継続可能です。 - ラックの独自シグネチャ
日本独自の攻撃についても、ラックの蓄積ノウハウおよびラックが提供する独自シグネチャ(2バイト対応)により対応が可能です。
【株式会社ラックについて】
2012年4月に持株会社ラックホールディングスと完全子会社3社(ラック、エー・アンド・アイ システム、アイティークルー)が経営統合し、高度な情報セキュリティ技術に裏付けられたITトータルソリューションを提供する株式会社ラック(新生ラック)として新たにスタート、サイバー社会の安全に貢献してまいります。前身であるラックは、1986年9月3日に設立され、セキュリティソリューション分野でのリーディングカンパニーとして、1995年より提供する「脆弱性 診断サービス」、国内最大級の「セキュリティ監視センターJSOC」による24時間365日の高度なセキュリティ監視・分析サービスの提供、「サイバー救急センター」による情報漏えい事故などの緊急対応・支援など、官公庁・企業・団体等のお客様に総合的なセキュリティソリューションサービスを提供しています。
【アカマイ・テクノロジーズ合同会社について】
アカマイ・テクノロジーズ合同会社(旧アカマイ株式会社)は、1998年に設立された、アカマイ・テクノロジーズ・インク(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、社長兼最高経営責任者(CEO):Tom Leighton【トム・レイトン】、http://www.akamai.com/)が100%出資する日本法人です。アカマイは、世界81カ国に展開するサーバ群によって構成されるアカマイ独自のネットワーク、「Akamai Intelligent Platform™」を通じて、オンライン上のコンテンツやビジネスプロセスの配信を加速するサービス、ソリューションを提供するリーディング企業です。アカマイは、静的なコンテンツ配信だけでなく各種コンサート・スポーツ試合等の国内限定ストリーミング配信やWebアプリケーションなどの動的配信を多数実現し、世界中で3,200社以上が当社サービスを利用しています。
* アカマイとアカマイ・ロゴはアカマイ・テクノロジーズ・インクの登録商標です。
* LAC、ラック、JSOC(ジェイソック)は、株式会社ラックの登録商標です。
* その他、記載されている製品名、社名は各社の商標または登録商標です。
■本件に関するお問い合わせ先
アカマイ・テクノロジーズ合同会社
マーケティング本部
Tel: 03-4589-6500
E-mail: marketing-jp@akamai.com
株式会社ラック
経営企画室 マーケティング部
Tel: 03-6757-0130
E-mail: pr@lac.co.jp
株式会社プラップジャパン
担当 南宮・飯島
Tel: 03-4580-9109
E-mail: s-nangu@prap.co.jp
E-mail: k-iijima@prap.co.jp