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アンチフォレンジック機能を持つボットの出現

~ラックのコンピュータセキュリティ研究所から最新レポート~

2008年11月27日 | プレス

株式会社ラック(本社:東京都港区、代表取締役社長:齋藤理、以下ラック)は、自社の研究機関であるサイバーリスク総合研究所のコンピュータセキュリティ研究所(以下、CSL)から日本国内における最新のセキュリティ脅威に関する傾向と、今後予測される新たな脅威についてまとめたレポート「アンチフォレンジック機能を持つボットの出現~攻撃者のターゲットは個人情報から機密情報へ」を発表しました。

CSLは、国内で初めてアンチフォレンジック*1 機能を持ったボット*2 を確認したと報告しています。また、同時にこのボットを生成し制御するツールについても存在を確認できたため、このボットの生成および制御ツールによる攻撃手法やその対策について本レポートにまとめ、注意を促しています。

今回、ボットが攻撃対象PCを乗っ取った後、PCのシステム日時を自動的に変更することでボット自身の発見を遅らせ、ボットの存在に気付かれた場合でも解析作業をかく乱させる手法がとられていることが確認されました。これにより、攻撃者は乗っ取ったPCに保存されているデータを探る時間を引き延ばすことが可能となります。

実際にCSLで確認した攻撃では、ボットにより乗っ取ったPCを経由して組織内部のファイルサーバやメールサーバに侵入し、日本語で記述された重要資料をくまなく探ったような操作記録が確認されたケースもありました。攻撃者は個人情報や、換金性の高いID、パスワードなどのアカウント情報だけでなく、さらに、攻撃者が高額に取引可能と考えられる、事業に関する組織の重要な機密情報へとターゲットを拡大させていると推測されます。

CSLでは、従来より今回のようなボット等の悪質プログラムにアンチフォレンジック機能が装備され、組織の機密情報詐取を目的とした攻撃が増加するのではないかと危惧していました。また、組織の機密情報が標的となる場合は事実が公にされにくいことから、社会的な問題として取り上げられないケースが多くなると予想され、より一層の注意が必要であると警告しています。

ラックは、すべての組織運営者の方々に、これらのビジネス上のリスクについて理解していただくと共に、被害に遭われることのないよう、以下の対策を実施することを強く推奨します。

対策1. すべてのPC、およびサーバのアンチウイルスソフトの定義ファイルを最新の状態にする

対策2. 複数のPC、およびサーバで同じID、パスワードを利用しないようアカウント管理を徹底する

対策3. 通常のフォレンジック技術では解析不能であるため、万一の被害発生に備えてメモリダンプ*3 を取得する

対策4. 被害の早期発見のため、組織内での情報共有、および連携体制を整備する

なお、万一被害に遭われた場合は、ラックの個人情報漏えい緊急対策サービス「個人情報119」までご相談ください。

本リリースで発表したコンピュータセキュリティ研究所レポート「アンチフォレンジック機能を持つボットの出現~攻撃者のターゲットは個人情報から機密情報へ」は、以下のWebページからご覧いただけます。

ラックのコンピュータセキュリティ研究所発行レポート

https://www.lac.co.jp/security/report/csl/index.html

以上

  • *1セキュリティ上の何らかの問題や事象発生時の解析作業であるフォレンジックを妨害する機能
  • *2感染すると悪意をもった攻撃者に遠隔操作されてしまうなど、コンピュータを悪用することを目的に作られた悪意のあるプログラム
  • *3メモリ内容の記録

株式会社ラックについて

株式会社ラックは、いち早くネットワーク社会の到来を予測して1986年9月3日に設立されました。セキュリティソリューション分野でのリーディングカンパニーとして、「コンピュータセキュリティ研究所(CSL)」、「データベースセキュリティ研究所(DBSL)」、「セキュリティオペレーション研究所(SOL)」にてセキュリティに関する情報を日々、蓄積・分析・検証を行い、リモート監視センターJSOCにて顧客システムの24時間365日のセキュリティ監視・分析を行っています。また、常に先進のセキュリティテクノロジーを活用し、官公庁・企業・団体等のお客様にセキュリティソリューションサービスを提供しています。

【報道機関からのお問い合わせ先】
株式会社ラック 事業推進統括部 マーケティング部
Tel: 03-5537-2615 E-mail: marketing@lac.co.jp

【お客様からのお問い合わせ先】
株式会社ラック 事業推進統括部 マーケティング部
Tel: 03-5537-2615 E-mail: marketing@lac.co.jp

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