発足した「日本セキュリティオペレーション事業者協議会(ISOG-J)」に参画
~セキュリティオペレーションサービスの普及と品質向上を目指す業界団体がセキュリティオペレーション事業者10社により発足~
2008年6月13日 | プレス
本日、セキュリティオペレーション事業者10社※ は、このたび、セキュリティオペレーションサービスの普及とサービスレベルの向上を目的とした、日本セキュリティオペレーション事業者協議会(ISOG-J : Information Security Operation provider Group, Japan, 以下 ISOG-J)を、共同で発足しました。
今後、ISOG-Jは、日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の傘下で、セキュリティオペレーションの技術向上、人材育成、関係組織との連携などの各種活動を行ってまいります。
- ※後述の設立発起人覧をご覧ください。
【設立の背景】
現在、ITシステム運用においてセキュリティを確保するためのオペレーション業務が必須になっているにもかかわらず、その具体的な運用指針やアウトソースに関してのサービスの各種基準等は、未整備となっています。
IT 環境は人々の生活、企業活動、各種社会活動に無くてはならない基盤であり、基盤化したIT環境が停止することは許されません。このような、"止まらないサービス"を実現することへの要求がますます高まる中、様々な脅威からサービスを守るためのセキュリティオペレーションは各組織の業務として必須となっています。しかしながら、人材確保が難しいこと、セキュリティオペレーションをどのように・どこまでやるべきなのか、という具体的でオープンな指針が十分にあるとはいえず、実際のセキュリティオペレーションを各組織でしっかりと行うことは容易ではないというのが実情です。
【協議会の概要】
ISOG-Jでは、このような現状と課題を改善するために、セキュリティオペレーションサービスの提供事業者が結集し、セキュリティオペレーションに関して、ユーザへ積極的に情報提供を行い、その必要性をアピールすることにより、ユーザとセキュリティオペレーション事業者で共通的な理解を形成することを目指していきます。
活動内容としては、
- ユーザへの各種情報提供活動
・セキュリティオペレーションサービスの各種ガイドライン・指標の作成 - 参加事業者間の協力・連携活動
・セキュリティオペレーションに関する業界横断的な課題の抽出と検討
・セキュリティオペレーションに必要な各種セキュリティツール等に関する情報交換
・横断的なオペレータ教育/育成支援活動 - 他の関連団体との協力・連携活動
- セキュリティオペレーションの重要性の普及・社会的認知向上に貢献する活動
- セキュリティオペレータ間の交流を促進する活動
を行っていく予定です。
なお、ISOG-Jは日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の傘下に設置し、事務局はJNSAが担当します。
【今後の展開】
今後、ISOG-Jでは、上述の活動内容に沿って、適宜ワーキンググループを作り活動をします。また、より多くの事業者の方々に参加していただけるようセキュリティオペレーション事業の考え方を定め、国内のセキュリティオペレーション事業者へ参加を呼びかけて参ります。
【報道機関お問い合わせ先】
特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会
事務局 ISOG-J 担当 武智、林
Email: isogj-info@jnsa.org
【設立発起人(五十音順)】
株式会社アイアイジェイテクノロジー
株式会社インターネットイニシアティブ
エヌ・アール・アイ・セキュアテクノロジーズ株式会社
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
日本電気株式会社
日本電信電話株式会社
株式会社日立情報システムズ
富士通株式会社
三井物産セキュアディレクション株式会社
株式会社ラック
【ホームページ】
URL :http://www.jnsa.org/isog-j/
【用語解説】
<セキュリティオペレーション>
「セキュリティ機器の運用・管理」「セキュリティ診断」「ログ蓄積・分析」「脆弱性管理」「インシデント対応」など情報セキュリティの維持、向上のために日常的に必要となる業務。
以上