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アカマイ・テクノロジーズとラック セキュリティ協業強化の経緯 - 第1回「船出」
2017年1月26日 | サービス・製品
第1回「船出」
新しい取り組みを仕掛ける時に考えるのは、
- お客さまの役に立てるか?
- ラックのビジネスにとって有益なのか?
- 技術者をわくわくさせられるようなチャレンジがあるか?
の3つのポイントです。
新しい取り組みを具体化していく途中では、必ずいくつもの壁にぶつかるのですが、この3つのポイントを自問自答して奮い立たせ、壁を壊し(時には壁を避けて)前に進み続けていきます。
壁にぶつかり乗り越えられない取り組みは、このあたりの"信念"とか"ビジョン"のようなものが、ありきたりであったり、自分自身で腹落ちしていないことが多かったように感じます。
2013年3月、アカマイ・テクノロジーズ社(以下アカマイ)とのセキュリティ分野での協業を立ち上げましたが、当時アカマイはCDNのNo1企業としての存在感があまりに大きく、セキュリティ対策に有効だということはほとんど知られていませんでした。また海外では大規模なDDoS攻撃が発生し始めたタイミングでしたが、日本国内で本格的な対策導入を検討されるお客さまはほとんどいない状況でした。
近い将来「アカマイが日本国内でセキュリティ対策に有効」となることを「セキュリティの専門家であるラックが紹介する」ことは、3つのポイントを満たす取り組みであると確信して、協業の取り組みを進めていきました。
ラックの提供するセキュリティ監視サービス「JSOC」は、とても先進的で多くの実績があり、そこから蓄積された専門家たちの知見は(手前味噌ながら)素晴らしいものでした。ただ、規模の攻撃であるDDoS攻撃を防御することは出来ませんでした。
巧妙なサイバー攻撃はJSOCで、規模の攻撃はアカマイで、両方を提供できるのはラックしかいない。
2013年春、協業の「船出」はここから始まります。
アカマイをセキュリティ対策で提案・導入していく中でいくつかの発見がありました。そのひとつは「サイジング」という、非常にやっかいで後ろめたい作業から解放されるということです。「サイジング」ということを考えなくなって早4年。「クラウド」という言葉がまだ世の中に存在しない時代から「クラウド」だったアカマイの真骨頂だと思います。多くのセキュリティソリューションがその役割を実現するために、「パフォーマンスを犠牲にしながら」、「複雑な構成でややオーバースペックな機器を導入」せざるを得ない「オンプレミス」な状況と比べて、もっとも対照的な違いであることを発見しました。多くのITソリューションの機能比較では、遅かれ早かれ同じような機能一覧・○×表に収まっていくことがほとんどです。アカマイの巨大で美しいアーキテクチャを2013年に「13万台の盾」とご紹介しましたが、2016年には「21万台の盾」へと拡大していました。セキュリティの機能の○×比較では追いつくことが出来ても、その本質のアーキテクチャは誰にも真似できないことに異論を唱える人はいないでしょう。
従来からのラックの看板サービスである「JSOC」によるセキュリティ監視に、規模に対するアカマイのセキュリティ対策をラックがご提供することにより、日本国内の多くのお客さまをサイバー攻撃から守るお手伝いをさせていただいたこの4年間となりました。そして、その多くのお客さまから新しいリクエストを頂くようになりました。
つづきは、協業の経緯、第2回「挑戦」でご紹介します。
