特集コンテンツ

現在位置

先端技術開発部 八木淳之介が選んだセキュリティキーワード2008は『ファストフラックス(Fast-flux)』

ファストフラックス

一般的なサーバの負荷分散技術のひとつに、DNSラウンドロビンという手法がある。ひとつのドメイン名に複数のIPアドレスを割り当てることによって、単一のサーバのみにアクセスが集中するのを抑止し、多数のサーバでリクエストを受け取るという問題解決手法である。他方で、今年はこの手法が悪意のあるサイト(主にフィッシングサイトなど)の運営に、この技術が悪用されるようになった。

DNSラウンドロビン
DNSラウンドロビン

ファストフラックスでは、乗っ取った複数のPC(ゾンビPC)のIPアドレスと、悪意のあるサイトのドメイン名を結びつける。このときゾンビPCはプロキシの役割を担っており、悪意のあるサイトにはこのゾンビPCを経由してアクセスさせる。これにより、誘導されるユーザからはゾンビPC上で悪意のあるサイトがホスティングされているよう、論理的なアクセスが行われる。このため、対策としてゾンビPCがシャットダウンされても、本来の悪性サイトへの誘導が成功するようになる。

ファストフラックス
ファストフラックス

さらにここで、途中で経由するゾンビPCを頻繁に入れ替えさせることによって、悪意のあるサイトの所在をより特定されにくくし、また仮にひとつのゾンビPCをシャットダウンされても、アクセスされるようにしている。こうして犯罪者達は自分たちの「ビジネス」を持続性の高いものにしようとしているのだ。


リファレンス

お問い合わせ・資料請求

営業統括部:03-6757-0113(営業時間 平日9:00~17:30)、sales@lac.co.jp

八木 淳之介(やぎじゅんのすけ)
プロフィール

八木淳之介

サイバーリスク総合研究所 先端技術開発部

FirewallやIDS/IPS等のセキュリティ機器の導入・運用を経験した後、コンサルティング部門を経て現職。現在はハニーポットの構築、マルウェア対策技術の研究開発に従事している。

セキュリティキーワード2008

  • セキュリティキーワード2008
  • 偽セキュリティソフト
  • プロトコルの脆弱性
  • ファストフラックス
  • Webサイト経由クライアント行き
  • Webサイト経由クライアント行き

スペシャルリンク

  • LACメルマガの登録
  • サイバー119導入事例テイパーズ様
  • 国民を守る情報セキュリティサイト